広報・資料 報告書・資料

前のページへ / 次のページへ

パラグアイ/厚生省中央研究所

(1995年4月企画庁国際協力プロジェクト管理課
ペドロ・ソサ・エスピノラ氏による評価)

〈案件概要〉

1. 援助形態 :無償資金協力、プロジェクト方式技術協力

2. 協力金額 :(無償)14.00億円

3. E/N署名日 :(無償)1981年5月21日

  協力期間 :(プロ技)1980年8月~1987年8月

4. 相手国実施機関 :厚生省

5. 協力内容 :臨床検査及び瀬病、シャーガス病、レイシマニア病等の研究レベル向上のための施設建設、機材供与及び技術協力。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 施設の維持・管理状況は良好。床に多少痛んだ個所が見受けられたが、適切に修復されている。機材の管理状況及び協力終了後の継続性からみてプロジェクトの運営状況は良好といえる。なお、院長によれば、部品がないことから故障機材の修理は困難とのことである。

2. 案件の選定・形成の適正度

 本病院に対する需要は多く、本案件を選定したことは適正である。

3. 当初目的の達成度及び効果

 目的は十分に達成されている。竣工当初から研究所・病院ともにサービス量が増加しており、1988年は288,106件であった検査回数は、1991年には381,787件に増加している。

4. 環境への影響/WID(開発における女性)への配慮

 環境面では、本病院には病院廃棄物焼却炉が整備されており、環境汚染は生じていない。また、焼却炉では、焼却炉を持たない他の病院の廃棄物も処理している。

 また、WID面では、「母子保健」を進めており、産婦及び12歳までの児童に対する医療サービスを無料で提供している。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 技術更新のための技術協力(専門家派遣とパラグアイ人側スタッフの研修)及び耐用年数に達している機材の更新。

(1991年度に無償資金協力のスキームによるフォローアップ協力を実施。さらに1995年4月~1997年3月の2年間に亘りプロ技協のスキームによるアフターケア協力を実施し、プロ技協で供与した機材の更新を中止とした機材供与と専門家派遣(1年間、臨床検査)を実施。)

前のページへ / 次のページへ

このページのトップへ戻る
目次へ戻る