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タイ/東北タイ地方橋梁建設計画

(1996年2月タイ首相府技術経済協力局対外協力第一部
ニポン・シリヴァット日本課長による評価)

〈案件概要〉

1.援助形態 :無償資金協力

2.協力金額 :1989年度10.52億円、1990年度12.29億円

3.E/N署名日 :1990年1月3日、1990年8月13日

4.相手国実施機関:内務省公共事業局

5.協力の内容 :タイ国内の最貧困地域となっており基礎的なインフラ整備が強く望まれている東北タイにおいて、老朽化した木橋51橋につき、無償資金協力により、永久橋(鋼橋)への架け替えを行った。

〈評価要旨〉

1.案件の維持・管理状況

 今回、フエイ・チョク橋ほか計6橋の視察を行なった結果、鋼桁表面の赤錆の発生等が見受けられたが、特段の問題点はなく、全般的に良好な維持・管理状況にあると言える。

2.案件の選定・形成の適正度

 本件は、最貧困地域で開発の必要性の高い東北地方において、村民の要望や社会的効果等を考慮し、洪水による橋の損失等によりとくに架け替えの優先度の高い案件を選定したものであり、適正と考えられる。

 3.当初目的の達成度及び効果

 建設前には雨季になると通行不能になるところが、大型トラックも通行可能となり、あらゆる面で村民が受ける恩恵は非常に大きい。現地のインタビューでも、村民は日本の協力に感謝している。また、本件を呼び水としてタイ側の自助努力による木橋架け替えも進んでおり、本件の当初の目的は十分達成され、効果も大きい。

4.環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮 

 特になし。

5.今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 特になし。タイ側による適切かつ継続的な維持・管理とアクセス道路整備が重要である。

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