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メキシコ/シウダー・デル・カルメン漁業調査研究センター整備計画

(1995年11月在メキシコ大使館)

<案件概要>

1. 援助形態 :無償資金協力

2. 協力金額 :5.49億円

3. E/N署名日 :1993年1月28日

4. 相手国実施機関:国立水産研究所

5. 協力内容 :シウダー・デル・カルメン漁業調査研究センターの漁業調査訓練船の整備・修復及び食品加工技術研究用機材・設備の整備。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 漁業調査船の維持・管理は、漁業省作成の調査計画に基づき、12名の運行要員と4名の整備要員の計16名によって行われている。

 水産加工施設については、スリ身加工設備、缶詰加工機器、塩干し・薫製加工設備等が整備され、6名の要員が配置されている。スリ身加工設備稼働の際には、他の地域の水産研究所より3名程度の水産加工技術者の支援を得ており、また、魚の解体・洗浄等には地元漁民が動員されている。

2. 案件の選定・形成の適正度 本案件は、活動の低迷していた国立水産研究所を、漁業調査船の修復と当時廃棄されていたエビトロール漁業漁獲魚を利用した水産加工技術の移転・普及により活性化しようとするもので、当国の水産開発計画、新連邦漁業法に呼応したものである。

3. 当初目的の達成度及び効果

 見本市、講習会、技術報告セミナー等民間参加を通じた技術移転が行われている。しかし、センターの活動はまだ州外には知られておらず、また、同地域ではまだスリ身等を使用した食品を日常的に食するようにはなっていない。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 特になし。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 地域の期待は大きいようであるので、加工技術と機材の運転・メインテナンスの両面での専門家の指導があればより一層地域の期待に応えることができると考えられる。

6. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 資金協力と技術協力の連携による協力にっき配慮することも必要。

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