(1996年3月在ブラジル大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :プロジェクト方式技術協力
2. 協力期間 :1979年3月~1984年3月
3. 実施機関 :SENAI(全国工業関係職業訓練機関)ミナスジェラエス支局
4. 協力の内容 :電気・電子分野における訓練校設立に必要な機材の一部を供与するとともに、訓練校の教官をカウンターパートとして養成するために専門家派遣及び研修員受入を行う。
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
本プロジェクトによって移転された技術等は、SENAIミナスジェラエス支局のインスティテューショナルメモリーとして適切に維持されている。また、機材の活用状況も良好である。
2. 案件の選定・形成の適正度
案件としては、ブラジル側のニーズや能力を適切に踏まえた適正な選定・形成であったと考えられる。
3. 当初目的の達成度及び効果
訓練校は現在も継続的にかつ相当数の卒業生を生み出し、また、産業界のニーズをふまえて新たなコースを独自に新設しており、電気・電子の分野におけるブラジル全体をリードする訓練校となるという当初目的を十分に達成し、日本の協力から自立して独自に発展できるようになったと言える。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
特になし。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
特に必要はない。今後は従来の垂直的関係から転換して、日本の類似機関との間での水平的協力関係を目指すべきと考える。