(1995年10月及び1996年3月在ブラジル大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :プロジェクト方式技術協力
2. 協力期間 :1981年9月~1985年9月
3. 実施機関 :国家鉱物生産局(鉱山動力省付属機関)
4. 協力の内容 :鉱業活動に伴う大気及び水質の汚染について測定機器を供与すると共に専門家派遣及び研修生受け入れを行い鉱害防止行政確立のための技術その他のノウハウの移転を行う。
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
本プロジェクトによって移転された技術等は、国家鉱物生産局のインスティテユーショナルメモリーとして維持されている。また、供与機材は概ね良好に維持され、大気や水質の状況把握・改善のために活用されている。
2. 案件の選定・形成の適正度
案件としては、ブラジル側ニーズを踏まえた適正な選定・形成であったと考えられる。
3. 当初目的の達成度及び効果
プロジェクトの進行上大きな支障りを生じるような問題はなく、当初目的の達成度・効果は、本プロジェクトが実施されたリオデジャネイロ支局及びミナズジェラエス支局については、満足のいくものであったと考える。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
環境への影響については、本件は元々が環境保全対策のためのプロジェクトであり問題はない。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
日本側からは特に必要はないと考えるが、ブラジル側で技術移転の成果を更に広めるための体制整備を行うことが望まれる。