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モーリタニア/農業土木機材整備計画

(1996年2月在セネガル大使館)

<案件概要>

1. 援助形態 :無償資金協力

2. 協力金額 :8.20億円

3. E/N署名日 :1992年4月13日

4. 相手国実施機関:農業開発・環境省

5. 協力の内容 :農業生産の拡充のために必要な土堤式小型ダムを増築するための土木用機材、車両等の供与。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 増築されたダムは適正に維持管理されているが、供与機材については、パーツの入手が困難なことから問題が生じている。

2. 案件の選定・形成の適正度

 プロジェクトの選定については適正であったが、入札の結果、現地でスペアパーツの入手が困難な日本製機材が調達されることとなり、維持管理面で問題を残した。入札書類中に第三国調達を進めるような工夫が必要であったと思われる。

3. 当初目的の達成度及び効果

 ダムにより灌漑施設が整い、荒地が一面の農地に生まれ変わっていることに加え、農業道路の整備による運送手段の大幅な改善、生活用水の確保等の効果が表れている。今後、農民の定着、農村の活性化も期待される。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 ダムにより荒地が農地として甦っている等、砂漠化防止につながっている。また、実際に植林を行っている村落もある。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 モーリタニアで入手することが困難な日本製機材のスペアパーツについて、近隣諸国の代理店等を通じ入手経路を確保する必要がある。(97年度、フォローアップ協力を行う予定)

6. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 供与機材は、現地住民が使い慣れたもの、スペアパーツの入手が容易なもの等、現地の環境に最も適合したものを選定することが重要である。

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