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ブルキナファソ/食糧公社輸送力増強計画

(1996年4月在コートジボワール大使館)

<案件概要>

1. 援助形態 :無償資金協力

2. 協力金額 :3.15億円

3. E/N署名日 :1991年7月5日

4. 相手国実施機関:食糧公社(現在食糧貯蓄管理公社)

5. 協力の内容 :地域的、季節的食糧不足の解消、穀物の需給調整、備蓄のため、食糧公社本社及び10の地方穀物管理センターに対し、ピックアップワゴン、トラック等を供与。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 本社を含む各センターは代表1、技術顧問1、メカニシャン数名、運転手数名、会計等の組織運営担当、及び秘書から構成される。車両の技術的な維持管理については、技術顧問の管理の下、敷地内にある修理施設にてメインテナンスが行われている。簡単な日常的管理(オイルの交換等)は運転手が責任を持って行い、定期点検は一定の使用期間、走行距離を経たものについてメカニシャンまたは専門のガレージに依頼して行っている。また、スペアパーツについては、基本的に必要に応じてメーカーより購入している。

 技術者の養成に関しては、ディーゼルエンジン、ギアボックス、車軸、ブレーキの点検及び修理の項目にっき、12ヵ月の研修制度を設けている。

 このような維持管理体制の下、供与車両については事故車1台を除き、残りは全て順調に稼働しており、事故車についても現在スペアパーツの到着待ちである。

2. 案件の選定・形成の適正度

 援助の要請背景、実際の走行距離から判断して、プロジェクトの選定・形成は適正であったといえる。車両の供与は足の速い、かつ視覚に直に訴える援助として非常に強いインパクトを与える効果があり、ブルキナファソ国および同国民に及ぼす効果も大きい。

 供与機材の種類、性能等が「ブ」のニーズに合致しているのに加え、日常的点検から修理にいたるまで、メインテナンスが「ブ」の自助努力によって行えることから、「ブ」の技術水準にも見合った援助であるといえる。

3. 当初目的の達成度及び効果

 本件援助により「ブ」の食糧分配自給が改善されており、二国間友好関係増進に資している。また、首都市内の穀物管理センターは、我が国の食糧援助米の積み卸し及びストックの場としても使用されており、本件供与が二重の効果をもたらしている。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 特になし。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 現在のところフォローアップは必要ない。

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