(1996年4月在コートジボワール大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :無償資金協力
2. 協力金額 :1990年度4.22億円、1991年度4.02億円
3. E/N署 名 日 :1990年11月22日、1991年7月17日
4. 相手国実施機関:水利環境省(現農村開発・環境省)
地下水開発公社
5. 協力の内容:住民の生活に最低限必要な生活用水の供給等を目的として、ドッソ県の村落において100本の井戸を建議
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
井戸の維持管理は各井戸(村)に設置された井戸管理委員会によって行われており、供与された手動ポンプの維持管理経費についても住民負担にて自主的に行われている。
2. 案件の選定・形成の適正度
基礎生活分野での協力であり、住民ニーズを踏まえた上で実施されており、案件の選定
・形成は適切であった。
3. 当初目的の達成度及び効果
いずれの井戸も非常によく利用されており、一日一人当たり25リットルの生活用水の確保、女性と子供の水くみ労働の軽減等、当初目的は達成されている。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
女性の水くみ労働が軽減された。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
供与された井戸自体には特段フォローアップは必要ないが、井戸の建設及びメインテナンスを実施する地下水開発公社の技術員に対する機材の保守管理の訓練を追加的に実施すれば、より効果的である。
6. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
本プロジェクトが現在のところ成功している理由の1つは、井戸の維持管理予算の確保について、ニジェール政府と村長との間で正式な文書を取り交わし、村民の自発性をうまく引き出したことである。