(平成8年3月在ケニア大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :有償資金協力
2. 協力金額 :7.50億円
3. E/N署名日 :1977年4月27日
4. 相手国実施機関:公共事業省
5. 協力の内容 :東アフリカ最大の貿易港であるモンバサとケニア北部の主要都市であるマリンディを結ぶB8道路の円滑な交通確保を目的とした旧ムトワパ橋の架け替え
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
維持管理の面では経常予算も支出されており特に問題はない。ただし、泥土による排水管の目づまりがまれに発生しており、定期的な清掃作業等が必要。
2. 案件の選定・形成の適正度
新ニヤリ橋の建設(1975年度有償)に伴い、ムトワパ橋がB8道路のボトルネックになることが明らかになったことから本件は実施されたものであり、タイミング、サイト選定は適正であった。規模的にも、完成後の交通量から、プロジェクトの設計通り2車線で十分であり、適正であった。
3. 当初目的の達成度及び効果
1978年以来、ムトワパ橋の交通量はほぼ1順調に増加しており、特に1982年以降、貨物車の通行量が大きく増加した傾向がみられ、物資輸送力が増強したことにより沿岸地域の社会・経済開発に寄与しているものと推測される。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
観光開発が促進され、ホテル、レストラン等の分野での女性の雇用増加等、間接的な効果が認められる。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
特になし。