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ウガンダ/マケレレ大学基礎科学教育施設整備計画

(1996年3月在ケニア大使館)

<案件概要>

1. 援助形態 :無償資金協力

2. 協力金額 :1990年度5.23億円、1991年度1.39億円

3. E/N署名日 :1990年7月4日、1991年7月8日

4. 相手国実施機関:マケレレ大学

5. 協力の内容 :マケレレ大学理学部の教育研究活動の質を向上させるための建物新設、構内道路の補修、実験機材及び車両の供与。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 マケレレ大学担当者の度重なる交替によりスペアパーツの保管場所や調達先に関する情報が十分伝達されていなかったこと等が原因で、稼働していない機材が一部ある。

 しかし、その他の機材については、故障した機材(照明施設、衛生施設)を交換する等、自助努力により保守しており、問題なく稼働している。建物や道路の管理状況も概ね良好である。

2. 案件の選定・形成の適正度

 マケレレ大学は、長い歴史に培われた実績を有し、これまでウガンダの重要な人物を輩出してきたが、施設等が老朽化し機材も不十分であり、本来の大学の機能を十分果たせるよう整備する必要性が高まっていたことから、プロジェクトの選定としては適切であった。

3. 当初目的の達成度及び効果

 当初計画通り、学生数の増加(110名→180名程度)、職員数の増加(49名→80名程度)が図られ、基礎データの蓄積及び幅広い研究機関によるこれらのデータの活用、講義室等の広範な活用が図られる等、質量の両面において改善された。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 全体の学生受入数の拡大に貢献する中で、女性の定員枠の拡大を実現する原動力にもなっている。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 基礎的な実験機材、特に部品調達の容易な実験機材はみずから修理できるが、部品調達が輸送費を含め高額となることもある遠心分離器等の日本製機材については、本援助を有効に活用させるために、早い時期にフォローアップを行う必要がある。

(故障機材の修理、施設の破損部分の補修は実施済)

6. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かすべき事項

 資機材を現地調達することは、地元の収益確保、地域振興にもつながることから、現地での資機材調達の可能性について、十分調査を行う必要がある。

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