(1995年3月在エジプト大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :無償資金協力
2. 協力金額 :9.39億円
3. E/N署名日 :1988年1月12日
4. 相手国実施機関:エジプト漁業・漁具公社
5. 協力の内容 :紅海及び地中海における水産資源開発及び漁業者訓練等を目的とする漁業調査船、漁具等の供与
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
訓練船2隻とも整備状態は良好であり、よく管理されている。
2. 案件の選定・形成の適正度
訓練船の提供は、近代的な漁業技術を啓蒙普及する上で重要な役割を果たしており、また、紅海・地中海における底引き網、施網漁法等による新規漁場開発にも大きく貢献していることから、本案件の選定・形成は適切であった。
3. 当初目的の達成度及び効果
訓練船はアラブ科学技術大学校の学生の漁業実習にも利用されている等、稼働率が70%を超え有効に活用されていることに加え、新規漁場開発にも貢献しており、目的は十分に達成されている。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
特になし。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
訓練船のスペアパーツの供与、消耗の激しいトロール網及び施網の更新が必要である。また、海域の条件に整合したトロール漁法、施網漁法技術の確立のため、従来から行われてきた専門家の派遣に加え、機材供与、日本での研修等を組み合わせた技術協力が求められている。