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インド/消防・救急機材整備計画

(1996年3月在インド大使館)

<案件概要>

1. 援助形態 :無償資金協力

2. 協力金額 :デリー、西ベンガル、ボンベイ各消防署及びナグプールの国正消防大学に機材を供与する計画(総額3.7億円)の一部

3. E/N署名日 :1990年7月6日

4. 相手国実施機関:西ベンガル州消防署

5. 協力の内容 :機材供与(梯子(46メートル)付消防車1台、屈折梯子(27メートル)付消防車1台、救急車2台(同州警察署に移転)、ポータブルポンプ20個、耐火服及び予備部品)

〈評価要旨〉

1. プロジェクトの維持・管理状況

 これまでのところ本件供与機材については技術的な問題は生じておらず、機材はいずれもよく保守・管理されているが、西ベンガル州消防署のエンジニアの能力については若干の不安が残る。

2. プロジェクトの選定・形成の適正度

 本件供与機材は頻繁に使用されており、梯子車による消防・救助可能域を顕著に拡大した点で有効な援助であったといえる。

3. 当初目的の達成度及び効果

 46メートルの梯子車は平均して2ヵ月に一度、27メートルのものは月に一度程度出動しており、ポータブル・ポンプは火災の際に頻繁に使用されている。本件協力によりカルカタ市内の建築物の80%が梯子車によって到達可能になった。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 本件についてはいかなる環境問題も惹起されていない。西ベンガル州消防署全体では電話のオペレーター等に女性を雇用している。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 機材供与時にあわせて納入された予備部品の一部には補充が必要なものも出てくると考えられる。今後機会を見てエンジニア技術指導等の余地も考えられる。

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