(1996年3月在広州総領事館)
<案件概要>
1. 援助形態 :草の根無償資金協力
2. 協力金額 :約692万円
3. G/C署名日 :1993年9月8日
4. 相手国実施機関:広東省陸河県人民病院
5. 協力の内容 :陸河県の医療環境整備のため、救急車及びB型超音波診察器の購入のための資金供与。
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
救急車の運行記録管理、整備・修理の状況は良好であり、B型超音波診察器に関しても故障対策は万全と見られ、維持・管理状況は良好であった。
2. 案件の選定・形成の適正度
当病院は貧困県である陸河県の中心病院であり、医療水準は比較的高く、本件機材の効果的使用が果たされていることから、案件の選定・形成は適当であったと言える。
3. 当初目的の達成度及び効果
救急車は県内の救急輸送、県外への重病人輸送に、B型超音波診察器は1日平均13人の診断に効果的に用いられており、当初目的の達成度・効果は大きい。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
特になし。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
特になし。
6. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
救急車の出動は一般住民にとって注目の対象となる存在であるが「日本国政府寄贈」と大書きされている救急車がサイレンを鳴らして県内を走り回っているので、本案件の地域住民に対する浸透度は極めて高い。