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タイ/看護教育

(1996年1月在タイ大使館)

<案件概要>

1. 援助形態  :プロジェクト方式技術協力

2. 協力期間  :1980年8月~1987年7月

3. 相手国実施機関:保健省

4. 協力の内容 :保健省下の18の看護学校に対し、学校運営の強化、カリキュラムの充実のための技術協力を行う。同時に無償資金協力により建設されたスリマハサラカム看護大学を拠点校として重点的に技術協力が行われた。

<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

 スリマハサラカム看護大学では、現在三つのカリキュラムが存在し、54名の教員と50名の職員の下に772名が学んでいる。教育水準は極めて高く、卒業生のほとんどはそのまま東北タイに残って地域医療に貢献しているなど、プロジェクトの維持・管理状況は極めて適切である。

2. 案件の選定・形成の適正度

 本プロジェクトは、質・量ともに遅れていたタイ全国における看護教育の充実を図ることにより、医療水準の底上げを行うものであり、タイ政府が第4次国家保健計画で実施しようとしていた施策とうまく合致し、適正であったと考えられる。

3. 当初目的の達成度及び効果

 スリマハサラカム看護大学においては、これまで約2,300名の卒業生を輩出し、卒業生はこの大学で培った高い専門知識・技術をもって地域医療に貢献している。これにより、地域住民は、高水準の看護サービスを受けることが可能になった。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

 女性が専門的な看護教育を身につけて社会で自立するのを促しており、適切である。

5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 特に必要なし。

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