(1996年3月在韓国大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :プロジェクト方式技術協力
2. 協力期間 :1989年11月~1993年11月
3. 相手国実施機関:韓国資源研究所
4. 協力の内容 :炭鉱坑内の作業環境を改善するため、通気対策、高温対策、粉塵対策についての技術協力を実施。
<評価要旨>
1. 案件の維持・管理状況
本プロジェクトにより移転された技術は、実施機関である韓国資源研究所において、組織的・人的に適切に保持されている。また、供与機材についても、同研究所を中心として、適切に維持・管理されている。
2. 案件の選定・形成の適正度
韓国内石炭産業の縮小により、本プロジェクトのインパクトは相対的に小さくなったと考えられるが、産業構造調整を円滑に進めていく過程において、炭鉱労働者の厚生を高め必要な労働力を確保するとの観点からは、適切な協力であった。
3. 当初目的の達成度及び効果
本プロジェクトにより移転された技術を普及すべき炭鉱が12カ所程度あるが、そのうち5カ所が終了し、今後残る全炭鉱について普及事業を行う予定。更に、炭鉱以外の鉱山、地下空間にも普及が図られている。
4. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
特に必要なし。