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2.1 政策・プログラム評価の導入


 外務省では、2000年度に、政策レベル及びプログラム・レベル評価の手法等に関する委託調査を実施しました。政策レベル及びプログラム・レベル評価については、国際的に確立した手法がなく、各援助国・国際機関とも評価の手法を模索中であり、日本としても評価手法を開発する必要が高まっています。このような背景のもとに、本調査研究では、欧米援助国・国際機関による政策レベル及びプログラム・レベル評価の状況を把握し、日本が今後探るべき評価手法を検討しました。また、バングラデシュを対象とした政策レベル評価(国別援助計画の評価)を試験的に実施し、より具体的な評価手法の確立と適用を試みました。

 上記評価調査研究の提言としては、1)政策、援助計画、プログラムの目標や成果などを事前段階で明確化すること、2)政策・プログラムが達成しようとする戦略目標とそれに到達するために必要なアクションに関して、「目的―手段」の関係を明確に説明できるような「目的の体系図」を作成すること、3)目的達成状況を測定する際に必要となる業績指標の選定を行うこと、4)設定された指標を継続的にモニタリングすること、5)事後評価を行い、評価の結果を将来的な国別援助計画や戦略の見直しに反映することなどが掲げられました。更に今後の課題としては、1)他の援助国との合同評価の実施、2)更なる評価手法の研究、3)評価に関連する人材の育成などが挙げられています。


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