外務省: [ODA] ODAとは？　平成21年度NGO相談員制度　年次報告

ODAちょっといい話

平成21年度NGO相談員制度　年次報告

※NGO：非政府組織（Non-Governmental Organizations）

　平成21年度は北海道から沖縄まで19の国際協力NGOに相談員制度を委託し，1万件を超える国際協力やNGOに関する様々な質問・相談に応対し，約90件の出張サービス（*）を全国各地で行いました。

　出張サービス（*）：地方自治体や教育機関等の依頼を受け，地域の国際協力イベントなどにおいて，市民からの質問・相談へ対応したり，国際協力に関する講演や授業を無料で行うサービスです。

1．受託団体

地方	団体名	相談件数
北海道	財団法人北海道国際交流センター	558
東北	特定非営利活動法人国際ボランティアセンター山形（IVY）	487
関東	公益財団法人　ケア・インターナショナル　ジャパン	490
	特定非営利活動法人　国際協力NGOセンター（JANIC）	775
	特定非営利活動法人　難民を助ける会	591
	特定非営利活動法人　日本国際ボランティアセンター	585
	財団法人　民際センター	550
	特定非営利活動法人　ピースウィンズ・ジャパン	711
	特定非営利活動法人　ワールド・ビジョン・ジャパン	1,109
	特定非営利活動法人　横浜NGO連絡会（YNN）	398
中部	特定非営利活動法人名古屋NGOセンター	612
関西	特定非営利活動法人関西NGO協議会	436
	財団法人 PHD協会	367
	特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会	626
中国	特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構	832
中国	特定非営利活動法人　岡山県国際団体協議会	358
四国	特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク	538
九州	特定非営利活動法人 NGO福岡ネットワーク	582
沖縄	特定非営利活動法人　沖縄NGOセンター	376
合計		10,981

2．相談応対サービス

　19団体が対応した，一般市民やNGO関係者などからの質問・相談は，電話やメールなどで寄せられたものから，団体事務所の窓口等で，直接対面して対応した例もありました。いずれの場合も，相談者の視点に立った，丁寧な相談対応が実施されました。

（1）相談者別

（2）相談内容別

3．出張サービス

　平成21年度は，NGO相談員19団体全体で89件の出張サービスを実施しました。地域の国際交流・協力イベントに参加し，会場内に「NGO相談ブース」を設け，来場者からの国際協力やNGOに関する質問や相談に対応したり，小学校から大学までの教育機関において，NGOの活動や，開発途上国の現状などについて，講演を行うなどしました。

（出張サービス例）

ワン・ワールド・フェスティバル2009
NGO相談員の情報＆相談コーナーの実施（2010年2月実施）
実施団体：特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構，特定非営利活動法人関西NGO協議会，
特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会，特定非営利活動法人国際協力NGOセンター，
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター，財団法人 PHD協会，財団法人民際センター

　西日本最大の国際協力のお祭り「ワン・ワールド・フェスティバル」の開催にあわせ，国際交流・協力活動やボランティアをしたいが，どのような団体や活動があるかわからない市民や，就職を考えている学生，開発教育に取り組もうと思いながら，情報や教材の入手に悩んでいる教員，組織やプロジェクト運営などに課題を抱えるNGO/NPOの人たちなどを対象に，活動への一歩を踏み出したり，課題解決につなげるために，NGO相談員が情報提供や個別の相談対応を行いました。相談内容によっては、フェスティバルに出展している団体を紹介し、訪問して説明を受けることを勧めたり、関連するプログラムを案内したりするなど、フェスティバルという場をいかした対応をしました。関西だけでなく、岡山や東京の相談員も参加し、常時2～3人が対応できるよう分担して実施しましたが、関心の高い市民の参加が多く、相談者は長時間途切れることがありませんでした。
　相談コーナーでの相談件数：93件

　（写真提供：特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会）

国際理解「地雷廃絶運動について」（2010年2月実施）
実施団体：特定非営利活動法人難民を助ける会

　石川県の小学校にて，地雷及び地雷対策について，また，特定非営利活動法人難民を助ける会が地雷対策事業を実施しているアンゴラの様子を，写真を見せながら紹介しました。地雷・不発弾が残る地域の様子やアンゴラの活動地域の人々の生活の様子もあわせて紹介しました。