ODAとは? 国際協力とNGO(非政府組織)

平成20年度NGO相談員制度 年次報告

※NGO:非政府組織(Non-Governmental Organizations

 平成20年度は北海道から沖縄県まで17の国際協力NGOに相談員を委託し、8,000件を超える国際協力やNGOに関する様々な質問・相談に応対し、また、90件を越える出張サービス(*)を全国各地で行いました。

 出張サービス(*):地方自治体や教育機関等の依頼を受け、地域の国際協力イベントなどにおいて相談コーナーを設けて質問・相談への対応及び授業や講演を無料で行います。

1. 受託団体

番号 地方 団体名 相談件数
1 北海道地方 財団法人 北海道国際交流センター 479
2 東北地方 特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形(IVY) 382
3 関東地方 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC) 737
4 特定非営利活動法人 開発教育教会(DEAR) 888
5 特定非営利活動法人 難民支援教会 801
6 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン 784
7 特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会 217
8 特定非営利活動法人 国際開発救援財団(FIDR) 166
9 横浜NGO連絡会(YNN) 375
10 中部地方 特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター 616
11 関西地方 特定非営利活動法人 関西NGO協議会 404
12 財団法人 PHD協会 353
13 特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会 634
14 中国地方 特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構 642
15 四国地方 特定非営利活動法人 えひめグローバルネットワーク 420
16 九州地方 特定非営利活動法人 NGO福岡ネットワーク 372
17 沖縄地方 沖縄NGO活動推進協議会 396
全体   8,666

2. 相談応対サービス

 平成20年5月から平成21年3月まで、17団体が8,666件の相談応対を行いました。相談は各団体宛てに、電話、メールや面談などで寄せられました。相談内容によっては複数日にわたり対応を必要とするものもあり、内容の充実した相談応対が実施されました。

(1) 相談者別

(グラフ)(1)

(2) 相談内容別

(グラフ)(2)

3. 出張サービス

 平成20年5月から平成21年3月まで、17団体のNGO相談員は98件の出張サービスを実施しました。
 地方自治体の依頼を受けて地域の国際交流・協力イベントに参加し、イベント会場内に「NGO相談ブース」を設け、NGOや国際協力に関する質問や相談に応対しました。また、小学校から大学までの教育機関において授業の一環として、NGOの国際協力活動やその団体が活動する発展途上国などの現状について授業やワークショップを実施した例もあります。その他、NGOのイベントや勉強会などにおいて、相談ブースを設け、個々のNGOが抱える課題や問題点に関する相談に応対、またはセミナーなどの講師役もつとめました。

(出張サービス例)

グローバル・フェスタJAPAN2008-NGO活動についての相談コーナー-
 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター、特定非営利活動法人 開発教育協会、
 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン、特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構

(平成20年10月実施)

 日比谷公園にて行われたグローバル・フェスタに訪れた参加者からの質問・相談に応対するため、NGO相談員による相談コーナーを設置しました。相談コーナーには、国際協力に関心のある方、国際協力を実際に行いたい方など、多くの参加者が訪れました。一般来場者の他にも大使館職員、NGOでボランティアをしている学生も来場し、「NGOの活動を知りたい」「(大使館職員より)我が国で活動しているNGOを集めたいがどうすればよいか」「(NGO職員より)どのドナーにアプローチしたらよいか」等の相談がありました。
 相談応対の他にも、NGO相談員が自身の経験や国際協力の現場の様子を含めた各団体の活動も紹介しました。また、相談員ポスターを掲示し、チラシを配布するなど、NGO相談員の広報も行いました。国際協力やNGO活動への理解を深め、関心を高めるきっかけとなりました。

(写真) (写真)

写真提供:
 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン(左)
 特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構(右)

「世界を知ろう2008~ココロとカラダが動き出す」
 財団法人 北海道国際交流センター

(平成20年12月)

 環境、人権、平和についてのイベントである「世界を知ろう2008」にNGO相談員として参加し、来場者にNGO活動について説明をしました。札幌市内のNPO/NGO関係者、大学生など、様々な分野の方が参加しました。参加者が環境、フェアトレードなどに関心が高いことがわかり、フェアトレード商品を扱うお店と連動することで商品を通じた国際協力について説明することができました。

ワン・ワールド・フェスティバル-NGOに関する情報&相談コーナー-
 特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会、特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構、
 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター、特定非営利活動法人 関西NGO協議会、
 財団法人 PHD協会

(平成20年12月)

 西日本最大規模のイベントであるワン・ワールド・フェスティバル会場において、上記5団体のNGO相談員が情報提供&相談ブースを設け、来場者や他の出展NGOからの質問や相談に応対しました。
 国際交流・協力活動やボランティアを行いたい方、開発教育に取り組もうと考えている教員の方などに情報を提供するため、NGO相談員が情報提供や個別の相談対応をブースで行いました。国際協力分野への就職、NPO/NGOの活動や運営方法、NGO相談員制度などについての相談があり、相談員は可能な限り時間をかけて応対しました。国際協力に携わりたいと思っている方には関連プログラムや出展している他団体を紹介するなど、フェスティバルという場を活かした対応を行いました。また、NGO/NPO、ODA実施機関、教育機関等が作成したパンフレットやチラシも配布しました。
 ワン・ワールド・フェスティバルには多くの一般市民が来場し、NPO/NGOや国際協力に関心を持つ市民や学生が気軽に立ち寄って相談できる良い機会となりました。

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