ODAとは? 国際協力とNGO(非政府組織)

平成19年度NGO相談員制度 年次報告

※NGO:非政府組織(Non-Governmental Organizations

 平成19年度は北海道から沖縄県まで17の国際協力NGOに相談員を受託し、7,000件を超える国際協力やNGOに関する様々な質問・相談に応対し、また、約90件の出張サービス(*)を全国各地で行いました。

 出張サービス(*):地方自治体や教育機関等の依頼を受け、地域の国際協力イベントなどにおいて相談コーナーを設け、質問・相談に対応したり、授業や講演会の講師役を無料で行います。

1. 受託団体

受託団体
番号 地方 団体名
1 北海道地方 財団法人 北海道国際交流センター
2 東北地方 特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形(IVY)
3 関東地方 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
4 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会(C's)
5 日本民際交流センター
6 特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会
7 特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)
8 特定非営利活動法人 横浜NGO連絡会(YNN)
9 中部地方 特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター
10 関西地方 特定非営利活動法人 関西NGO協議会
11 特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会
12 特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス
13 財団法人 PHD協会
14 中国地方 特定非営利活動法人 岡山県国際団体協議会
15 四国地方 特定非営利活動法人 えひめグローバルネットワーク
16 九州地方 特定非営利活動法人 NGO福岡ネットワーク
17 沖縄地方 沖縄NGO活動推進協議会

2. 相談応対サービス

 平成19年5月から平成20年3月まで、17団体が7,010件の相談応対を行いました。相談は各団体宛てに、電話、メールや面談などで寄せられました。相談内容によっては複数日にわたり対応を必要とする物もあり、内容の充実した相談応対が実施されました。

(1) 相談者別

(グラフ)(1)

(2) 相談内容別

(グラフ)(2)

3. 出張サービス

 平成19年5月から平成20年3月まで、17団体のNGO相談員は92件の出張サービスを実施しました。
 地方自治体の依頼を受けて地域の国際交流・協力イベントに参加し、イベント内に「NGO相談ブース」を設け、NGOや国際協力に関する質問や相談に応対した出張サービスの他、小学校から大学までの教育機関において授業の一環として、民間レベルの国際協力であるNGOの国際協力活動やその団体が活動する発展途上国などの現状について授業やワークショップを実施した例があります。その他、NGOのイベントや勉強会などにおいて、相談ブースを設け、個々のNGOが抱える課題や問題点に関する相談に応対、またはセミナーなどの講師役もつとめました。

(出張サービス例)

東京 ミニ・シンポジウム「国際協力におけるNGOとの連携」
 特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト、特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター、日本民際交流センター

(平成19年10月実施)

 日比谷公園にて行われたグローバル・フェスタを訪れた一般市民及びNGO関係者に対し、NGOというもの、NGOの国際協力活動及びNGOと政府が連携していることを理解・認識してもらうという目的にてグローバル・フェスタ2007において上記ミニ・シンポジウムを開催しました。
 日々、一般市民やNGO関係者からNGOや国際協力に関する様々な照会を受け、一般市民に対して最も身近な存在であり、市民と国際協力とをつなげる「窓口役」であるNGO相談員が自身の経験や国際協力の現場の様子を含めた各団体の活動紹介を行うと共に、同シンポジウムに出席した外務省民間援助連携室長よりNGO相談員制度をはじめ政府が行うNGOの環境整備事業や政府やNGOの連携について紹介しました。続いて、本グローバル・フェスタのテーマである「家族と地球」に即し、途上国の開発における家族の大切さを一番感じた場面及び家族の大切さについて途上国の人々から学んだことについて、各団体の経験等を紹介しました。

(写真) (写真)

「NPO法人研修会」
 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 

(平成20年2月実施)

 札幌市ボランティア研修センターにおいて開催された、NPO法人研修会において、一般市民の他、NGO団体職員、市職員等を含む25名を対象に、認定NPO法人制度等について講演を行いました。また、講演終了後には、参加者の質問にも個別に対応する場を作りました。
 講演では、認定NPO法人制度に加え、公益法人制度改革等にも触れました。地方開催はあまり機会がないという事で札幌市外の遠方からの参加者もあり、参加者皆熱心に耳を傾けていました。

大阪「ワン・ワールド・フェスティバルにおけるNGO相談応対サービス」
 特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会、特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス、財団法人 PHD協会

(平成20年2月)

 西日本最大規模のワン・ワールド・フェスティバルの開催にあわせ、上記のNGO相談員3団体が情報提供&相談ブースを設け、来場者や出展NGOの質問や相談に応対しました。
 国際交流・協力活動やボランティアをしたいが、どのような団体や活動があるかわからなかったり、開発教育に取り組もうと思いながら、情報や教材の入手に悩んでいたりする教員ら、様々な思いを持った人たちが第一歩を踏み出すために、NGO相談員が情報提供や個別の相談対応をブースで行いました。また、NGO/NPO、ODA実施機関、教育機関等が作成したパンフやチラシを一堂に集めて紹介しました。
 ワン・ワールド・フェスティバルがターゲットとする層である、NPO/NGOや国際協力に関心を持ちながらも、十分な情報を手に入れられずにいる、市民や学生が気軽に立ち寄って相談できる良い機会となりました。

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