参加希望 ODA出前講座

第3回ODA出前講座 開催報告
~岩手県沢内村国際交流協会~
感想

西和賀町  高橋直幸 様

 日本のODAのあり方が議論されるようになって久しい、それは途上国の定義だったり、日本の不況から来るものだったり、外交カードとしての利用のされかただったり、自分も少なからずそんな思いは抱いていたと思う。そんなある日、外務省ODA出前講座を拝聴する機会に恵まれた。

 ODAの歴史は古く50年以上にもなるらしい、なるほどアジアの発展はODAと共にあるということを改めて気づかされる。過疎地と呼ばれる我が町に外務省の出前講座がきめ細かい説明をしてくれるように、世界各国の奥地でODAが生きているのだ、山間部の豪雪地帯という自分の町であるが、仮に日本が後進国と呼ばれる国であったことを思うと、この制度の必要性は過疎地に暮らす我々にとっては言わずもがなだろう、インフラ整備がまだだったら、ダム整備が行われていなかったら、考えると恐ろしいものがある。

 まだまだ世界には伸びしろがあるし、もちろん日本にもあると思う。先進国の援助で成長した国が将来的に先進国の成長を促す、相互の力で成長していける社会は理想と呼べるのではないだろうか。きっとその鍵はODAや青年海外協力隊、世界を舞台に活躍する力が握っているような気がする。

 前段にも触れたが、後進国の発展を促す理解は我々田舎に産まれたものの役割でもあるのではないだろうか。今後も国際化の波はいやおうなしに進んでいくだろうし、それは同時に貧富の格差も生み出していくことになるだろう、他の国のことだからと言えない時代はすぐそこまで来ている気がする。そういう目で、日本の力が世界にどのような成長を促したのか、そしてそれは今後世界にどのような影響を与える可能性があるかを感じる機会を得てみたいと思う。

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