平成13年10月23日
● 事業対象国 | : | 154ヶ国+4地域 |
● 専門家・調査団派遣 | : | 12,809人(新規派遣) |
● 青年海外協力隊員派遣 | : | 1,370人(新規派遣) |
● シニア海外ボランティア派遣 | : | 323人(新規派遣) |
● 研修員受入(本邦受入) | : | 9,448人(新規受入) |
● 緊急援助隊 | : | 10件 |
● プロジェクト数 | : | 731件 |
● | 予算:1,871億円(13年度/経済産業省・農林水産省の委託費81億円を含む) →政府の技術協力予算(3,516億円) |
1) | 海外56事務所、国内18ヶ所(国際センター、協力隊訓練所等) |
2) | 職員数:1217人(内訳:本部660人、海外343人、国内機関214人) →多様な人材が集まる稀な職場:社会人採用4割強、理系4割、女性2割 |
3) | 国際協力専門員94人、ジュニア専門員68人(委嘱中) |
● | 専門家の出身(H12年度実績5218人の内訳): 国家公務員32%、地方公務員5%、特殊法人5%、民間54%、 JICA職員等4% |
● | 研修コース:631コース(H12年度実績) |
● | あらゆるニーズに対応 →手漉き紙から遺伝子工学、母子保健手帳からテロ対策まで |
● | 顔の見える人的協力として、各国との信頼関係を地道に構築 |
■ | 創設から約半世紀を経た事業の基本構造に踏み込み、改革を遂行中。 →事業開始年度:研修(1954)、専門家(1955)、開発調査(1957)、プロジェクト協力(1959) |
■ | 事業の効率化の徹底と、援助の「グローバル・スタンダード」への対応が焦点。 |
1) | 形態(スキーム)単位から国単位の事業運営への転換 ● 地域4部の設置 ● 国別事業実施計画の導入(50ヶ国について策定) ● 形態別の要望調査の一本化 ● 技術協力の事業形態の統合(H14年度予算要求中) |
2) | 現地主導型への転換 ● 優良案件の発掘・形成のための体制強化(企画調査員の増員等) ● 援助協調に対応するための現地体制の強化 ● 在外事務所への業務と権限の委譲 |
● | 分野・課題別指針の導入(60の指針を策定中) |
● | 常設の有識者委員会の導入(貧困、教育など21分野を計画) |
● | Knowledge Management システムの導入 →2万人の事業関係者の間で経験や知識を共有するためのシステム |
● | 分野・課題別の人材データベースの導入 |
● | 分野・課題を包括的に対象とするプログラム・アプローチの強化 →タンザニア地方開発プログラム、インドネシア中小企業振興プログラム等 |
● | 組織的に分野・課題を担当する体制の構築 |
● | 事前評価から事後評価に至る一貫した評価システムの導入 |
● | 定量的な評価指標の導入 |
● | 外部評価の拡大 →外部有識者評価委員会の設置、事後評価の外部委託の拡充 |
● | 競争と報酬を原則とする新たな民間人材活用制度の導入 (H14年度予算要求中) |
● | 民間委託方式の導入・推進 →H13年度に民間委託方式を導入。H14年度から大幅に拡大 →コンサルタント以外の一般企業、大学、NGO等の国際協力ビジネスへの参入を促進 |
● | ソフト協力ビジネスの市場と若手人材の雇用機会の創出 →エンジニアリング系人材の市場は既に存在。貧困、ガバナンスなどのソフト系人材の市場を創出。 |
● | 若手援助人材のキャリア・パスの確立 →25歳前後の有為な人材を対象に継続的に(5年~10年程度)能力形成 市場ベースで人材が育たない分野に焦点(貧困対策、基礎教育、援助調整等) |
● | 大学開発学講座の実践面の充実を促進 →客員研究員制度の導入(H11開始)。今後は案件形成、事業実施、評価などの委託を 進め、間接的にフィールド研究や教育の機会を提供し、講座内容の充実に寄与 |
● | インターンシップ・プログラム(H10年度開始。H13年度は60名を予定) |
■ | 国民の手と心を通じる技術協力は、日本人の育成や国内社会の活性化と国際化を増進。 |
■ | 国内社会の活力源としての事業の役割をあらためて自覚し、国民各層の参画と日本の経験の発信を推進。 |
1) | 国民参加の輪の拡大 ● NGOや自治体等との共同事業の導入 →H11年度開始、これまでに日弁連など44団体(46件)と連携 ●広範な国民の参画を目的とする国民参加協力推進事業の導入(H14要求中) →潜在的な意欲を掘り起こし、多様な民間ベースの事業を機動的に支援。 ● 学校や地域奉仕団体などの意欲をきめ細かくサポート →市民レベルの様々な手作り国際協力に対する支援(H14年度予算要求中) →「出前講座(サーモンキャンペーン)」11年度開始:1059件/受講者116,600人(12年度実績) |
2) | 既往ボランティア事業の充実 ● シニア海外ボランティア事業の大幅拡充 (H11年度新規派遣100人→H13年度500人) ●青年海外協力隊経験者の社会的活用の推進 →帰国後進路対策、国際協力人材としての育成等 |
3) | 国内社会により深く根ざすための体制強化 ● 国内事業部の設置 ● 国際協力推進員の配置(現在26人、H14年度予算で全都道府県配置を要求中) |
■ | グローバリズムの下で多様な国造りに腐心する途上国に、日本社会が蓄積してきた和魂洋才の経験を伝授。 |
■ | 知的支援重視の国際的潮流のなかで、日本ならではの構想を発信。 |
1) | 知的貢献の質的、量的な拡充 ●政策・制度支援の抜本的拡充 →狭義の政策・制度支援の事業シェアは過去5年で3倍増(5%→15%) ●途上国の社会変革を効果的にもたらす政策支援アプローチの導入 →資金協力とパッケージ化されたパイロット事業(社会実験)方式の本格導入 例)日中環境開発モデル都市構想 →共同研究(フォーラム)型政策支援協力の拡充 |
2) | 知的貢献の中味の充実と足腰の強化 ● 幅広い学識経験者との連携による日本の経験・知識の体系化 →体系化プログラムの開始、成果のデジタル化と遠隔学習システムの導入 ● 政策支援の方法論の整備と国際的に通用する担い手の戦略的育成 →知的貢献ビジネスの市場形成、大学と国際協力業界のパートナーシップの促進 ●途上国の我が国協力関係者の知的貢献への活用(南南協力) →本邦研修修了者の組織化と知的貢献のリソースとして活用(H14年度予算要求中) |
(以上)