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カンボジア王国
「タマオ溜め池改修計画」
完成引渡式 (平成11年6月2日)

式典に出席した村人と子供達 付け替えられた放水口から延びている補強された下流水路
 式典には、集まった大勢の村人や子ども達の明るい笑い声が響いていました。首都プノンペンから車で2時間半の所にある、この度改修されたタマオ溜め池は1986年に建設されましたが、洪水による浸食で堤防が傷み、灌漑施設も老朽化して殆ど機能が失われた状態でした。また、農民が田に水を流すために堤防を崩して用水路を作ってしまうので、住民の生活道路である堤防道路の通行に支障をきたしていました。
 修復の結果、溜め池は本来の貯水量まで回復し、雨期には貯水された水をポンプで汲み上げることで周辺の雨期田が灌漑され、乾期には溜め池から下流に放流される水を利用した下流水田と、上流で水が引いて行った場所に作付けを行う上流水田が灌漑されるようになりました。
 式典においてリム水資源省大臣は、「カンボジアは農業国であり、農村振興が貧困の撲滅と国の発展にとって重要です。特に灌漑は雨水に頼っているこの国の農業生産基盤整備にとって重要な柱であり、日本政府によって改修された溜め池を両国の友好の証として地域住民自らの手で大切に管理して欲しい。」と述べました。

 案件概要:
平成10年度草の根無償資金協力
プレイベーン州水利事務局に対し、1,500mの堤防道路の修復、放水施設の付替え・修復、取水施設の新設、取水用水路の補強、下水用水路の補強を行う費用を支援したもの。

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