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1994年、プノンペン郊外に設立されたこの学校は、欧米人とカンボジア人7名による教員により、40名の視聴覚障害児に初等教育を行っています。点字、音楽、体育等に力を入れる一方で、音響機材等の設備を導入した聴力を中心とした教育を為すべく施設の充実が教職員より望まれていました。 式では、まず出席したブンラニー・フン・セン第2首相夫人と日本大使夫人に対し、学校側代表より施設の説明と感謝表明があった後、目の不自由な生徒より点字のスピーチにて「学校での勉強はとても楽しく、学校で教わる技術をしっかりと身につけて将来きっと役立てたい」と挨拶がありました。 この日、フン・セン第2首相夫人は、首相の毎月の支援の他に更に寄付を申し出、児童に対して「あなたたちのことはいつも忘れずにおもっています。これからもずっと応援していくので、たくさん勉強して、将来に役立てて下さい」、また施設側に対しては「これからも障害を持つ児童に対する教育を引き続き行い、たとえ目が見えなくても、耳が聞こえなくても、知識を得て、自らの人生の中で明かりをともせるように導いて下さい」と要請しました。この暖かい挨拶を始めとする一連の模様は地元の新聞・テレビで大きく取り上げられました。 |
(*)案件概要:平成7年度草の根無償資金援助 この学校では、40名の視覚障害を持つ子供たちに教育を実施してきてましたが、現在は、聴覚障害の子供たちに対する教育も始まり、更に多くの子供たちを受け入れたため、新たに施設や教材の必要がでてきました。そこで、日本の草の根無償資金協力を通じて、点字用タイプライター、運動場兼歩行訓練所、カセット音響機器、天井用扇風機、発電機等を整備して、教育環境の向上を図りました。今後は子供たちの将来の自活を目指していきます。 |
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