インドネシア共和国
コメ支援第1便、インドネシアに到着
-インドネシアより感謝の声届く-
深刻な食糧不足に見舞われているインドネシアに対し、日本政府は去る4月の「総合経済対策」に基づき、政府米50万トンの貸付けと約5万トンの無償援助を決定しました。
先頃、このコメ支援の第1便がインドネシアの港に陸揚げされ、8月21日には北ジャカルタの倉庫において引き渡し式が行われました。式典には、川上隆朗駐インドネシア大使、ギナンジャール・経済・財政・産業担当調整大臣、シャリフデン食糧・園芸担当大臣、バハルシャ社会大臣、ベドウ・アマン食糧調達庁長官らが出席しました。インドネシアにおいて現職の閣僚がこれだけ多く出席した引き渡し式典は極めて珍しく、それだけインドネシア政府の我が国支援に対する感謝の気持ちが強く表れていたと思われます。
ギナンジャール大臣は、「この度の日本の援助には言葉に表せないほど感謝しています。日本の皆様から60万トンに及ぶ大量のコメ支援を頂いたことは、日本がインドネシアとの関係を非常に重要視している証拠であり、厚く御礼申し上げます。このコメは、日本政府と日本国民のインドネシアに対する善意の象徴です。頂いたコメは、インドネシア政府の補助金支給と組み合わせることにより、今何よりも援助を必要としている、700万から1000万の最貧の家庭に届くように致します。」と山積みになったコメの前で述べました。
式典会場には、多くの取材陣が訪れ、インドネシア側の関心の高さをうかがわせました。式典の模様は、国営テレビTVRIでたびたび放映されました。また、現地主要英字紙「ジャカルタポスト」が第1面で“待望のコメ来る”とのキャプション付で大きく写真を載せ、第11面でも紹介記事を掲載したほか、その他現地語紙コンパス、ビジネス・インドネシア、リパブリカ、ハリアンエコノミヌチャラなど各紙でも大々的にとりあげました。
支援概要: |
・政府貸付 |
50万トンのコメの現物貸し付け |
・緊急無償資金協力 |
海上輸送費、港湾諸経費 |
・無償資金協力 |
コメ約5万トン(内訳:国際機関WFP(世界食糧計画)を通じて約4万トン、二国間で約1万トン)。 |
今回のコメ支援は、まさに世界最大規模の支援内容といえます。輸送には5000トン級の船を利用して、国内21の港に運ばれます。