グローカル外交ネット
ワインが繋ぐ姉妹都市交流 ジョージア・テラヴィ市と茨城県牛久市
茨城県牛久市市民部市民活動課
1 東欧ジョージアとの交流の経緯
茨城県牛久市とジョージア・カヘティ州テラヴィ市との交流は2024年11月7日、SNSへのユーモア溢れる投稿で大人気の「バズる」大使として有名なティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が、母校である茨城県立牛久栄進高等学校で講演を行うため来訪されたことを契機に始まりました。牛久市はこれを記念するとともに、ジョージアに敬意を表し、同日に「ジョージア・デー in 牛久」として、市役所でのジョージア国旗掲揚をはじめ、保育園給食でジョージア料理「シュクメルリ」などの提供、ホールでの映画上映、図書館での関連図書展示、ジョージアワインの販売など、市民がジョージアを知ることができる取り組みを展開しました。
その後、大使との意見交換の中で、牛久市が日本で初めての本格的な西洋ワイナリーで国の重要文化財でもある「牛久シャトー」を有することから、ワイン発祥の地であるジョージアの自治体との交流に意義がある旨を伝えたところ、同大使館から同国の中でもワイン生産が盛んなカヘティ州の州都であり、多くのワイナリーが所在するテラヴィ市をご紹介いただきました。そこで、2025年1月に在日ジョージア大使館と在ジョージア日本大使館の両大使も同席のもとオンライン会議で両市長が初の顔合わせを行い、双方とも姉妹都市提携に向けた交流の意向で一致しました。
県立牛久栄進高校での交流の様子
2 両市長によるオンライン会議及び相互訪問による交流
姉妹都市提携の意思確認後は、両市の担当間でメールのやり取りを中心に進めていきました。最初のオンライン会議から2か月後となる2025年3月にテラヴィ市長をはじめカヘティ州代表、ジョージア議会議員を含む代表団4名が牛久市を初訪問。ジョージアでは柔道が盛んなことから、牛久市柔道協会の練習見学では、スポーツを通じた連携への期待を高めていました。その他にも市内ワイン醸造場などに足を運び、実際に牛久市の魅力を体感しながら様々な分野での交流機会を模索しました。
その後は、協定書案の検討を進めるとともに、「姉妹都市提携協定に基づく交流プログラムに関する覚書」を合わせて作成し、市民交流や文化・スポーツ交流を柱とした内容を整理しました。同年5月には、テラヴィ市で開催されるジョージア独立記念日イベントへの招待を受け、牛久市から市長をはじめ市内のワイン醸造家がテラヴィ市を訪問しました。滞在中は、市役所や柔道場、公営テニスコート、市内ワイナリーを視察し、市役所で行われた市長表敬訪問では、姉妹都市協定についての意見交換を行い、牛久市から事前に提示した協定内容について大筋で合意に至りました。
また、同年12月には、テラヴィ市新市長とのオンライン会議を開催し、交流継続と提携に向けた意思を再確認しました。さらに牛久市へのテラヴィ市新市長の来訪を依頼した結果、2026年4月に来市が決定し、提携に向けた新たな進展となりました。
牛久市柔道協会練習見学での交流の様子
3 日本初の本格的ワイナリー「牛久シャトー」での提携式
市長の定期的な面会や担当間での丁寧な調整を行い、着実に準備を重ねて、2026年4月にテラヴィ市長率いる代表団が牛久市を訪問し、4月3日姉妹都市協定を締結しました。両市はワインを共通のテーマとして交流を深めたことから、締結式は「牛久シャトー」にて執り行いました。当日はテラヴィ市と牛久市関係者のほか両大使館にも見守られながら協定書への署名が行われました。
姉妹都市協定締結式の様子
4 提携後の交流内容や今後の方針
日本とジョージアの自治体による姉妹都市は初の事例であり、両大使館からの支援も手厚く、両国にとっても意義のある提携となりました。今後は、両市のご縁をつないだ「ワイン」を通じた市民交流をはじめ、文化・スポーツ交流も視野に入れながら、双方にとって有意義な関係を築いていきます。
