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「Happy Sake New Year!」でASEANへ日本酒・日本食の魅力を発信
ASEAN日本政府代表部
1 レセプションの概要
2026年7月1日、ASEAN日本政府代表部は、ジャカルタの大使公邸において、新たな醸造年度(酒造年度)の始まりに合わせ、日本食・日本酒レセプション「Sake New Year」を開催しました。
7月1日は、日本酒の新しい醸造年度の始まりです。この日本でもあまり知られていない節目に着目し、「Happy Sake New Year!」を合言葉に、日本酒を入口として日本の食文化を紹介するレセプションを企画しました。また、本レセプションは、本年から開始された「在外公館料理人制度」を踏まえ、在外公館料理人の技術と経験を日本の食文化の発信に生かす新たな取組として実施しました。
当日は、ASEAN事務局職員、ASEAN加盟国・対話国政府関係者、外交団、ビジネス関係者など約60名が参加し、日本酒や和食の提供に加え、日本酒造りや発酵文化、地域の食文化に関する紹介を通じて、日本の食文化を体験していただきました。
日本酒と日本食を通じて交流を深めたレセプション参加者
2 発酵文化がつなぐ日本とASEAN
日本では、日本酒だけでなく、味噌や醤油も「麹」による発酵によって造られています。麹が生み出す「うま味」は、和食のおいしさを支える重要な要素であり、日本酒もまた、日本の食文化に欠かせない存在です。一方、ASEANでも、テンペ、トラシ、ブラチャン、ナンプラー、ヌクマムなど、発酵食品が古くから人々の暮らしに根付いています。食材や製法は異なっていても、「発酵」という知恵を受け継ぎ、豊かな食文化を育んできたという点では、日本とASEANには多くの共通点があります。
今回のレセプションでは、この共通点を体感していただくため、インドネシア国内で流通する9銘柄の日本酒を提供するとともに、ASEAN日本政府代表部の在外公館料理人である森田敦料理長が、日本酒との調和を考えた和食を提供しました。料理には、長崎県五島列島の鮮魚処理技術「五島〆」による寿司や刺身のほか、麹を活用した発酵料理、天ぷらや鴨料理などを取り入れ、日本酒と和食の魅力を一体的に紹介しました。また、愛知県名古屋市の酒蔵で酒造りに携わるカナダ人蔵人、マテイ・ガブリエル・ニコラエ氏から、日本酒造りに携わるようになった経緯や、日本酒の魅力について紹介いただきました。
さらに、「和食」と「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されていることを紹介するとともに、江戸時代の酒造りを描いた「酒造絵図」を展示し、日本酒も発酵によって造られ、その技術と知恵が長年にわたり受け継がれてきたことを紹介しました。また、この秋に愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会についても紹介し、日本での観戦と食文化の体験を勧めました。
日本酒造りに携わる関係者を紹介する中條臨時代理大使
3 「文化の窓」としての食文化
食文化は、単に食べ物や飲み物を楽しむためのものではなく、その土地の歴史や自然、人々の暮らしや知恵を映し出す「文化の窓」でもあります。本レセプションは、日本酒を入口に、日本とASEANが発酵文化という共通点を持ちながら、それぞれの風土や歴史の中で独自の食文化を育んできたことを共有する機会となりました。参加者からは、「日本酒は、インドネシアの伝統的な発酵食品であるタペ(キャッサバやもち米を発酵させて作る食品)を思わせる親しみやすい風味で、とても美味しい」との感想も寄せられました。
レセプションの最後には、7月1日が日本酒の新しい醸造年度の始まりであることを紹介し、「Happy Sake New Year!」の掛け声とともに、新たな醸造年度の幕開けを祝いました。日本酒をはじめとする食文化を通じて、日本とASEANの新たな交流の一年の始まりを感じるひとときとなりました。
日本酒の試飲を楽しむ参加者
