グローカル外交ネット

令和8年7月23日

北海道総合政策部国際局国際課

1 北海道とハワイの交流

 北海道とハワイは2017年に友好提携を締結して以来、教育、経済、文化など幅広い分野で交流を重ねてきております。本年5月にはホノルルで、ハワイと日本の自治体間姉妹交流に関係する首長が参集する「第2回日本・ハワイ姉妹州・姉妹都市サミット」が開催され、北海道から濱坂副知事が参加しました。
 この機会を捉え、ハワイの方々に北海道の魅力や可能性を知っていただき、両地域の新たなビジネスチャンスを創出することを狙いとして、5月20日にホノルル市内ホテルにて「北海道ビジネスセミナー」を実施しました。当日はハワイの企業関係者など20名が参加、来賓として在ホノルル日本国総領事館の春田首席領事からご挨拶いただきました。

濱坂北海道副知事の挨拶

2 北海道の多様な魅力と可能性

 セミナーでは、主に北海道の魅力や投資環境の優位性について紹介しました。北海道は風力発電や太陽光発電、中小規模の水力発電のポテンシャルが全国1位であり、国内随一とされる再生可能エネルギーのポテンシャルは投資環境の優位性として大きなアピールポイントです。また、再生可能エネルギーを活用したAIデータセンターの立地や、世界最先端の2ナノメートル半導体の製造を目指すラピダス社のプロジェクトなど、大型プロジェクトが進んでおり、イノベーションの創出が期待される地域としても注目が高まっています。
 北海道としては、このようなエネルギーやAI・半導体分野での取組を呼び水に、海外からの投資誘致を進めたいと考えています。特にスタートアップ分野では「一次産業・食」、「環境・エネルギー」、「宇宙」の3分野を注力分野として、日本国内の22%を占める広い大地、多様な自然環境や積雪寒冷の気候を背景とした実証フィールドを最大限に活用して、自動運転技術などの研究開発や実証実験に取り組むスタートアップの誘致や連携に取り組んでいます。ハワイ州は世界的な観光地であると同時にスタートアップの集積も進んでいる魅力的な連携先であり、将来的な連携に向け本道の魅力を発信しました。
 また、投資誘致に向けた本道の基本姿勢として、豊かな自然環境や生活環境など地域との共生に配慮した良質な投資の呼び込みを進めており、環境と経済の好循環の実現を目指していることを強調しました。

セミナーでのネットワーキングの様子

3 北大ブランド:大学が主導する北海道の新たな価値の創造

 また、セミナーでは北海道大学(以下、北大)の産学・地域協働推進機構より、同機構が進める産学連携の取組についてプレゼンいただきました。本稿ではそのなかの北大ブランド認定商品についてご紹介します。北大ブランドとは、北大の研究成果や地域資源を活用した商品のことをいいます。大学の研究成果に基づく製品や、大学の試験農場等で収穫された一次産品を原料とする製品等を、北大ブランド認定商品として公式に認定しています。認定数は400品以上で、北大の商標ライセンス収入は国内の大学で5年連続1位です。
 今回の姉妹州サミットにおけるプロモーション活動の一環として、北大ブランド認定商品がハワイ初進出を果たしました。北大と道内の漬物メーカーと共同開発した美瑛産とうもろこしの漬物が、ホノルルで人気の道内発祥のとんかつチェーン店において、期間限定商品の炊き込みご飯の材料として採用されたのです。同チェーン店は北海道発の老舗とんかつ専門店で、2017年にホノルルに開業、今年4月には店舗を拡張移転して、ハワイで最も予約が取れないと言われる人気店です。今回の取組を契機として、近い将来に北大ブランド認定商品がハワイで人気の食として親しまれることを期待します。

北大と共同開発したとうもろこしの漬物入りの炊き込みご飯の広報

4 姉妹提携10周年に向けて

 今回のセミナーを通じて、ハワイ側の参加者からは北海道の幅広いビジネスチャンスへの高い関心を感じることが出来ました。北海道とハワイ州は来年、友好提携10周年を迎えますが、両地域の経済交流強化に向け、引き続き尽力してまいります。
 最後に、今回のセミナーでは在ホノルル日本国総領事館から後援をいただき、総領事館のSNSでイベント告知をいただくなど、多大なるご協力をいただきました。外務省の温かいご支援に心より感謝申し上げます。

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