グローカル外交ネット

令和8年7月15日

山形県寒河江市企画戦略課

1 両市の紹介

 寒河江市は、山形県のほぼ中央に位置し、周囲に月山、葉山、朝日連峰、蔵王を臨み、清流寒河江川と山形県の母なる川、最上川が大地を潤す風光明媚な美しいまちです。春には、さわやかな青空に雪化粧をした月山・葉山が見事なコントラストを描き、桜に始まり、さくらんぼ、桃、ツツジなど多くの花が咲き誇ります。初夏には真っ赤に色付いたさくらんぼがたわわに実り、全国からの観光客でにぎわいます。田園が黄金色に染まる秋には、東北屈指の規模を誇る「神輿の祭典」で街中が熱気に包まれます。

 ギレスン市はトルコ北部の黒海に面し、穏やかな気候に恵まれたとても美しいまちです。黒海沿岸にまで山々が迫りくるような地形にあり、海岸線からすぐに坂道が始まります。急勾配な坂道に沿うように建物が立ち並ぶ特徴的な街並みが、海岸線と並行して帯状に連なっています。また、ヘーゼルナッツの主要産地としても有名で、背後の山々にはヘーゼルナッツ畑が一面に広がっています。さくらんぼの原産地はギレスン市であり、同市から約二千年の時を経て日本までたどり着き、現在本市でたくさんの実を結び、一大産地を形成するまでに成長しています。

2 姉妹都市締結のきっかけ

 寒河江市は、国内有数のさくらんぼの産地であり、さくらんぼにこだわった街づくりを進めてきました。1986年、さくらんぼの原産地がトルコ共和国ギレスン市であることを知り、友好親善を深めるため駐日トルコ大使館にギレスン市との姉妹都市締結に関する橋渡しを依頼しました。その後、大使館職員が本市を訪問し、本市のさくらんぼ生産や国際交流の趣旨について理解をいただき、1988年6月に姉妹都市締結を行いました。

3 13年ぶりとなるギレスン市訪問

 姉妹都市締結以降、本市とギレスン市は相互訪問を行ってきましたが、コロナ禍などにより交流が中断しておりました。この度、ギレスン市からの招聘を受け2026年5月19日~21日、寒河江市長、寒河江市議会副議長、寒河江市教育長など訪問団6名が、2013年5月以来13年ぶりにギレスン市を訪問いたしました。
 ギレスン市では、フアット・キョセ市長と齋藤真朗寒河江市長が、今後の交流促進について懇談を行いました。その他、訪問を記念しさくらんぼをモチーフとした寒河江モニュメントが製作され、その除幕式が行われました。

寒河江モニュメントの除幕式

 また、寒河江市長は、ギレスン市が毎年5月に開催する芸術文化祭「第49回国際ギレスンアクスフェスティバル」へ参加しました。このイベントは、ギレスン市中心部のアクス・デレシの河口で開催され、1977年までは「マユス・イェディシ(5月7日)」という名前で州レベルの祝祭として祝われていました。アラビア暦のヘギレ暦(ユリウス暦の5月20日に相当)に基づく5月7日は、トルコの伝統において特別な意味を持つ古代の祭りの日とされています。その他、寒河江市長はギレスン市消防署を訪問し、在トルコ日本国大使館からギレスン市に供与された捜索救助用車両を視察しました。アンカラ市では、在トルコ日本大使館を表敬訪問し、田村政美特命全権大使と懇談を行い、寒河江市長は田村大使に対し、この捜索救助用車両供与は、姉妹都市交流を後押しするものであり、今後の交流促進につながるよう寒河江市としても努力してまいりたいと伝えました。

第49回国際ギレスンアクスフェスティバル開会式

4 おわりに

 これまで寒河江市はさくらんぼにこだわった街づくりを進め、1992年5月には市内に情報発信拠点施設「チェリーランド」がグランドオープンしました。チェリーランド敷地内には、オスマントルコ時代のモスク(礼拝堂・寺院)をイメージしたトルコ館が設置されています。同館内では同国産の大理石、トルコタイル、金具類の装飾品が使用されており、工事には7人のトルコ人職人が携わりました。

 2028年6月には、ギレスン市と寒河江市は姉妹都市締結40周年の節目を迎えます。記念式典等開催を通して、両市の絆をさらに深めてまいります。

在トルコ日本国大使館からギレスン市に供与された捜索救助用車両
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