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令和8年7月1日

在ポルトガル日本国大使館

1 日本との長い交流の歴史を有するポルトガル

 ポルトガルは、ヨーロッパ南西部のイベリア半島に位置し、大西洋に面した海洋国家です。歴史的な町並みや豊かな食文化、美しい風景などで知られています。15世紀に始まる大航海時代では、世界各国に航路を切り開き、アジアとの交易を発展させました。
 日本との交流は、1549年の種子島漂着以来500年近い歴史があります。歴史の教科書に登場する火縄銃やキリスト教の伝来のみならず、今日の日本においても、パンやボタンと言った日本語、また、カステラや金平糖などの食べ物にポルトガルの影響の名残を見ることが出来ます。

2 長崎とポルトガルとの交流

 このポルトガルと日本との間には、多くの姉妹都市・国際友好都市関係が結ばれています。その中でも、長崎県は長崎市とポルト市、そして大村市とシントラ市という、二つの姉妹都市関係を有しています。
 長崎市には、1571年にポルトガル船が入港と交易を求めたことで開港し、その後、日本と外国を結ぶ重要な貿易港として発展した歴史があります。ポルト市はポルトガル北部に位置する第二の都市で、海上貿易におけるヨーロッパの主要な拠点として発展しました。長崎市との間では、出島に向かったポルトガル船の母港という歴史的なつながりがきっかけで、1978年に姉妹都市提携がなされました。

ドウロ川沿いのポルト市の風景

 大村市の姉妹都市であるシントラ市は、ポルトガル王室の避暑地として栄え、世界遺産にも登録されています。大村純忠公ら3名のキリシタン大名が派遣した天正遣欧少年使節団がシントラを訪問したという歴史的友好関係を元に、1997年に姉妹都市提携が結ばれました。2025年8月には、大村市の海外交流事業で中高生4名がシントラ市、及びシントラ市と同様に天正遣欧少年使節団訪問の縁があるヴィラ・ヴィソーザ市を訪問しました。
 長崎とポルトガルの交流は姉妹都市交流にとどまらず、2023年には、長崎県とポルトガル政府機関との間に、文化やスポーツ、観光・産業等の連携・協力を推進するための覚書(MOU)が締結されました。その後、2025年1月に年次会議が開催されるなど、交流促進に向けて両者の間での協力関係が続いています。

3 中川大使の長崎訪問

 2026年3月、中川駐ポルトガル大使は長崎県を訪問しました。この訪問の機会に、ポルト市及びシントラ市と姉妹都市関係にある長崎市及び大村市を訪れ、平田長崎県知事、鈴木長崎市長、及び山下大村副市長を表敬訪問しました。長崎県知事との間では上述の長崎県とポルトガルとの間のMOUの今後の推進について、長崎市長との間では2028年の長崎市とポルト市の姉妹都市50周年について、大村副市長との間では2027年の大村市とシントラ市の姉妹都市30周年について等、それぞれの自治体から具体的なポルトガルとの交流についての意気込みを伺うと共に、交流促進に向けた意見交換を行いました。
 また、長崎市では、日本二十六聖人記念館を訪問しました。館長のデ・ルカ・レンゾ神父は、天正遣欧少年使節のリスボン到着440周年である2024年末にポルトガルを御訪問され、在ポルトガル日本国大使館にて隠れキリシタンについての講演をしていただいた経緯があります。今回は、当時のリスボン御訪問の経験を含め、館長と長崎とのゆかりについてお話を伺いました。また、大村市では、天正遣欧少年使節関連の史跡を訪ねるとともに、ソウル五輪女子マラソンのポルトガル人金メダリストであるロサ・モタ選手が1990年に「おおむらハイウェイロードレース」で走った市内の公園など、ロサ・モタ選手に縁のある場所を紹介していただきました。

平田長崎県知事を表敬する中川大使
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