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宮崎市の魅力を発信!「宮崎市観光PR会」の開催
在青島日本国総領事館
皆さんは「青島」という漢字を見てなんと読みますか?実は、宮崎県宮崎市には、「青島(あおしま)」、中国山東省には「青島(チンタオ)」という場所があります。そんなご縁から交流が続いている、宮崎市と青島市。今回は、在青島日本国総領事館及び宮崎市の共催で実施した観光PR会の様子をお届けします!
1 宮崎市と青島市のつながり
宮崎市観光PR会の様子
宮崎市と青島市は、2004年に宮崎市観光協会と青島市旅游局が観光友好盟約を結んで以降、観光分野を中心に交流を続けてきました。宮崎市では毎年、青島市で開催される「青島国際ビール祭り」のサテライト会場として、「みやざき青島国際ビールまつり」が開催され、それぞれのビール祭り開幕式にお互いの市の観光関係者を招待するなど人的交流が続いています。2019年には、宮崎市と青島市の間で、観光分野に限定した交流にとどまらず、経済や貿易に関する交流や協力を通して互恵関係の構築を目指すことを目的として経済協力パートナーに関する覚書が締結され、今後更なる関係の深耕が期待されています。
2 宮崎市の観光コンテンツをPR
宮崎の食を楽しむ参加者
7月19日、在青島日本国総領事公邸において、「宮崎市観光PR会」を開催しました。PR会には、山東省内の13社の旅行会社が参加し、宮崎市・永山副市長自ら熱のこもったトップセールスを行い、宮崎市内の観光地や体験型コンテンツとしてサーフィンやゴルフ、海と山の幸を利用した宮崎グルメを紹介したほか、山東省から宮崎へのアクセスルートを提案し、宮崎の魅力を発信しました。また、宮崎市観光協会からは具体的な観光プランや補助施策の説明を行いました。
説明の中では、宮崎市にも「青島(あおしま)」という観光地があることに触れ、青島で行われる、ライトアップや神楽体験、スペシャルディナーを通じて五感を刺激するスペシャルツアーや宮崎で開催されるマラソン大会への特別招待枠の紹介が行われ、参加者は興味津々で聞き入っていました。
3 宮崎グルメの試食により食の魅力を体感
スライドを用いたPR会の後には、参加者と立食形式の交流会を実施しました。百聞は一見に如かずということで、焼酎やチキン南蛮、宮崎で造られた甘口醤油など宮崎の食の魅力も体感してもらいました。中でもチキン南蛮は人気ですぐに無くなってしまい、宮崎グルメのポテンシャルの高さを改めて感じました。
また、焼酎に関しては、初めて飲む方が多く、「ロック・水割り・お湯割り」など様々な飲み方で味わいの変化を楽しんでいました。
交流会では、PR会とは違ったざっくばらんな雰囲気で旅行社と意見交換を行い、親睦を深めるとともに、個別の質問への対応を行うことでより宮崎市への理解を深めてもらうことができました。
4 PR会の成果と今後の展望
宮崎市の永山副市長ほか参加者の集合写真
当地からの訪日観光客数は、徐々にコロナ前の水準に向け回復しつつあります。近年、中国人観光客の間では、SNSの影響もあり、従来のゴールデンルート(東京、京都、大阪)に加えて、「まだ知られていない場所」への興味が高まっており、日本の地方都市にとってはインバウンド誘致促進のチャンスを迎えています。
他方、地方自治体が海外で単独でイベントを行うのは、財政的にも人的にもハードルが高いのが実情です。そういった中で、今回、宮崎市関係者一行の来訪の機会を活用し、当地の旅行業界関係者に対し観光PRや交流の機会を提供できたことで、宮崎市及び旅行社の双方から好評を得ることができました。
PR会を通じ、マラソンやゴルフなどの体験型コンテンツへの注目が高いといった当地のニーズを把握することもでき、実際にその後、参加した旅行社から宮崎市で開催されるマラソン大会やモニターツアーへの参加申し込みが行われるなど、実質的な成果にもつながりました。
当館では、今後も地方の自治体・業界関係者が来訪する機会を活用し、相互にとってウィンウィンとなるイベントの機会を提供すべく積極的に支援していきたいと思いますので、ご要望などあればいつでもお気軽にご相談ください。

