グローカル外交ネット

令和7年5月16日

在ベリーズ日本国大使館

1 ベリーズと横芝光町

(写真)世界中のダイバーにとって憧れの地である「グレート・ブルーホール」

 ベリーズは中米に位置し、北はメキシコ、西と南はグアテマラと国境を接し、東はカリブ海に面した国です。国土は四国地方よりやや広く、熱帯のジャングルや湿地が広がる内陸部とサンゴ礁に囲まれたカリブ海の島嶼部から成り立っています。人口はおよそ40万人と少ないながらも、ベリーズ・クレオール、マヤ系、メスティソ、ガリフナ系などの人々が暮らす多民族国家です。公用語は英語で、この美しい国をベリーズ人も含め多くの人が”Jewel(宝石)”と親しみを込めて呼んでいます。

 横芝光町は、千葉県北東部に位置し、東京都心から約70キロメートル、千葉市から約40キロメートル、成田国際空港からは約20キロメートルの距離にあります。南は白砂青松の続く九十九里浜が広がり、太平洋に面しています。かつて上総、下総の国境でもあった、九十九里平野における最大の河川栗山川が、中央部を北から南に向けて流れています。
 ベリーズは1981年にイギリスから独立し、横芝光町は2006年に横芝町と光町が合併して誕生した、ともに若い国・自治体であり、美しい自然と深い文化的背景を持ち、美しく成長を続けている点が大きな共通点といえます。

2 横芝光町とベリーズの交流

(写真)ベリーズ絵はがきプロジェクト

 横芝光町は、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会においてベリーズ代表チームのホストタウンを務めたことを契機に、現在も継続的な交流を行っています。
 横芝光町とベリーズの子供たちも「ベリーズ絵はがきプロジェクト」などを通じて交流を深め、横芝光町からベリーズまで太平洋をまたいで12,189キロメートルという地理的な距離を越えて互いに学び合いながら、未来を担う人材として成長を続けてきました。

(写真左から)白方大使と佐藤町長

 また、横芝光町の「ベリーズ異文化交流イベント」では、2024年3月にはJICAのベリーズ人長期研修員や元JICAボランティアによる講演やベリーズ料理の紹介が行われたほか、同年12月には元JICAベリーズ支所長による講演やベリーズの音楽などが紹介されました。
 さらに、当館の白方大使も2025年3月に横芝光町を訪問し、佐藤町長とこれまでのベリーズとの友好関係を振り返るとともに、今後のさらなる交流の可能性について意見を交わしました。

3 今後の交流への期待

 現在、ベリーズは大阪・関西万博への参加を通じて、その豊かな自然や多様な文化を世界に発信しています。パビリオン展示を通して、多くの日本人がベリーズへの理解を深めることが期待されており、また、多くのベリーズ人が日本を訪れる機会ともなることから、相互理解のさらなる促進が見込まれます。
 ベリーズと横芝光町の関係においては、大使館としても当地での「ジャパンデー」などのイベントで同町の魅力を発信していくとともに、今年派遣開始から25周年となるJICA協力隊とも連携し子供たちの交流活動など、ベリーズと横芝光町の双方と連携しながらより一層の交流促進に貢献していきたいと考えています。

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