グローカル外交ネット
ニューヨークでの第3回ジャパン・パレードで山口市が魅力・文化を紹介
5万人の観客を前に市長自ら発信(在ニューヨーク日本国総領事館)
在ニューヨーク日本国総領事館
1 ジャパン・パレード概要
2024年5月11日(土曜日)、ニューヨーク市にて、第3回ジャパン・パレードが盛大に開催されました。昨年同様5万人の観客が沿道に詰めかけ、約100の団体、総勢2,500人が行進し、森大使・総領事も甲冑姿で参加するなど熱気あふれるパレードとなりました。
本年のパレードでは、元車椅子プロテニスプレーヤーの国枝慎吾氏を、パレードの顔であるグランドマーシャルに迎え、日本社会の多様性とアクセシビリティの重要性をアピールしました。
また、人気アニメ「鬼滅の刃」のパフォーマンスやキャラクター、日系企業、日系人団体、県人会、武道、音楽、ダンス等の様々な団体が参加し、年代やジャンルを超えた日本の文化が大々的に表現されました。
併せて、ニューヨーク州及びニューヨーク市の議員や関係者など多数の来賓が参加する中、森大使・総領事の開会式スピーチでは、本年4月の岸田総理訪米の成果や日米グローバル・パートナーシップの重要性について触れ、日米関係の深化を強調しました。
2 山口市の参加について
今回のパレードでは、今年、ニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2024年に行くべき52か所」で山口市が第3位に選ばれたことをきっかけに同市から伊藤和貴市長が参加し、山口市・山口県の魅力や文化を、沿道の5万人のニューヨーカーにアピールしました。
裃を着た市長、山口祇園囃子保存会のメンバー、同市にある湯田温泉のPRキャラクターであるゆう子ちゃんを乗せた特注の山車には地元の名所である国宝・瑠璃光寺五重塔などが描かれ、更には当地の山口県人会と共に行進し、観衆から大きな注目を集め、本年のパレードのハイライトの一つとなりました。
開会式では日米両国の取組である「日米観光交流年2024」についても紹介があり、山口市の山車を目撃した地元の観客からは、「ぜひ山口に行ってみたい」との声が聞かれました。このように、山口市のジャパン・パレード参加は、地方都市へのインバウンド需要の取り込みに向けたグッド・プラクティスとしても注目され、地方連携推進の観点からも意義がありました。
3 ニューヨークにおける日本の地方自治体のプレゼンス向上の機会として
本年第3回を迎えたジャパン・パレードは、日米の多くの企業や団体にも支えられ、肌寒い気温であったにもかかわらず、地元政治家や行政機関関係者も参加し、5万人もの観衆が集まりました。また、世界的なメディアや文化、金融の中心地であるニューヨークにおいて、日米交流促進、親日感情の醸成、日米経済関係の強化等に大きく貢献する春の風物詩として確立してきました。
そのような中、日本の自治体として初めて参加した山口市のパレードは、ニューヨーカーの日本に対する関心の幅を広げ、山口市・山口県の魅力や文化を訴求したのみならず、インバウンドの多様化など、様々な面で山口市のプレゼンス向上に貢献しました。
当館としては、引き続き、日本とニューヨーク及び米国の関係強化に尽力するとともに、JNTO(日本政府観光局)やCLAIR(自治体国際化協会)とも協力しつつ、ジャパン・パレードの機会を活用して、米国・ニューヨークにおける日本の地方自治体のプレゼンス向上につなげたいと考えています。