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さいたま市とカナダ・ナナイモ市 友好都市提携30周年を迎えて
さいたま市 経済局商工観光部観光国際課
1 はじめに(友好都市提携30周年という節目)
さいたま市とカナダ・ブリティッシュコロンビア州ナナイモ市は、1996年9月25日に友好都市提携を締結し、2026年に30周年を迎えました。両市は、行政間の交流はもとより、教育機関や市民団体による様々な交流を積み重ねながら、相互理解と友好の輪を広げてきました。
ナナイモ市は、バンクーバー島東岸に位置する人口約11万人の港湾都市です。「ナナイモ」という名称には、先住民の言葉で「人の会う場所」を意味するとされ、人と人とのつながりを大切にするまちとして発展してきました。
両市の交流のきっかけは、現在のさいたま市岩槻区にある目白大学と、ナナイモ市のバンクーバーアイランド大学(当時マラスピナ大学)との大学間交流でした。大学間交流を市民レベルの交流へ発展させることを目指し、交流実績や都市規模の類似性などを背景として友好都市提携に至りました。以来30年にわたり、青少年交流や文化交流、市民交流など幅広い分野で交流を継続しています。
こうした長年の友好関係を祝い、更なる交流の発展につなげるため、2026年7月に清水勇人さいたま市長を団長とする訪問団がナナイモ市を訪問しました。
2 30周年記念式典の開催
式典では、1996年の提携以来積み重ねられてきた教育交流、文化交流及び市民交流の歩みを振り返るとともに、次の30年に向けて友好関係を更に発展させていく思いを共有しました。また、清水市長及びクローグ市長の立会いの下、友好都市提携30周年を記念し、友好都市提携協定書の内容を再確認する署名を取り交わしました。
なお、今回の訪問には在バンクーバー日本国総領事館の杉尾首席領事にもご同行いただき、30周年の節目となる記念事業を見守っていただきました。
ナナイモ市において、両市長立会いのもと友好都市提携の内容を再確認
友好都市提携30周年記念式典の様子
3 市民が支える交流の輪
訪問期間中には、市内視察や市民との交流も行われました。
特に印象的だったのが、両市の交流の象徴の一つである桜に関する取組です。訪問団は、過去の交流事業を通じて植樹された桜の植樹地を訪問しました。桜は日本文化への理解と友好の証として地域に根付き、多くの市民に親しまれています。
また今回、両市長をはじめ、さいたま市議会副議長、在バンクーバー日本国総領事館関係者、現地日系人団体「セブン・ポテトの会」代表らの参加のもと、新たな桜の植樹が行われました。植樹された桜には、30年間の交流の成果と、未来へ続く友好への願いが込められています。
交流を支えてきたセブン・ポテトの会の皆様との懇談では、これまでの交流の歴史を振り返るとともに、今後の交流のあり方について意見交換を行いました。行政だけではなく、市民同士のつながりによって交流が継続されてきたことを改めて実感する機会となりました。
さらに、ナナイモ市の先住民関係者とも交流し、友好都市提携の翌年(1997年10月)にナナイモ市から贈呈され、さいたま市岩槻城址公園に建立されているトーテムポールを話題にそれぞれの歴史や文化への理解を深める機会となりました。
歓迎レセプションでは、市民交流や今後の交流事業について幅広く意見交換を行い、児童・生徒による絵画やアート作品を活用した交流の可能性についても話し合われました。次代を担う子どもたちが、お互いの文化や歴史への理解を深める機会として、今後の具体化に向けた検討を進めていくことを確認しました。
友好都市提携30周年を記念し、両市の関係者が桜の植樹を実施
歓迎レセプションでの関係者による記念撮影の様子
4 おわりに(未来へつなぐ友好交流)
今回の訪問を通じて、両市は教育や文化交流に加え、多文化共生、観光振興、環境分野など幅広い分野で連携を深めていく方向性を共有しました。
30周年はゴールではなく、新たなスタートです。これまで交流を支えてくださったすべての関係者への感謝の気持ちを大切にしながら、さいたま市は今後もナナイモ市との友好関係をさらに発展させ、行政交流、市民交流、青少年交流など幅広い分野で交流を深めてまいります。そして、両市が築いてきた30年の絆を次の世代へ引き継ぎ、更なる相互理解と友好の輪を広げていきたいと考えています。
