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銀座熊本館
熊本県東京事務所

「銀座熊本館」は平成6年(1994年)に開業し,令和元年(2019年)10月に創業25周年を迎えました。東京都内にある自治体アンテナショップ76店舗(平成30年4月1日現在)の中では,老舗店舗の一つになっています。
銀座・数寄屋橋交差点そばに立地するオフィスビルの1階,2階を店舗として利用しているため,店舗面積は小さく,いろいろ制約はありますが,銀座らしさを意識しながらお客様がお買い物をしやすい空間づくりに努めています。
平成28年の熊本地震発生時には,開店前から行列ができ,多くのお客様から励ましの言葉や義援金をいただきました。この時,創業以来初めて,店内に商品がなくなってしまったため閉店時間を早めるという経験をしました。皆様の「買って支援」に心から感謝しています。
1階「くまもとプラザ」

日配品を中心に,限られたスペースの中で約1500アイテムを取り揃えており,いつ来ても何か新しい発見をしていただけるよう,また熊本を感じながらお買い物を楽しんでいただけるよう工夫をしています。
その一つが,おおむね2週間ごとの催事企画です。例えば,熊本県が生産量第一位のスイカの出荷が始まる4月にはスイカのフェア,梅雨入り前には熊本が国産シェア98%を誇るいぐさのフェア,焼酎の日(8月8日)に合わせた球磨焼酎のフェアなど,季節ごとに,時機をとらえた特別な商品をご紹介しています。毎回,くまモンが登場する手描きの看板もとても人気で,その撮影を目的の一つに来館されるお客様もいらっしゃるほどです。
また,毎月決まった曜日を「お魚の日」,「お肉の日」,「乳製品の日」などと設定して,お買い得な価格でより多くの商品を紹介することで,お客様には計画的にお買い物を楽しんでいただいています。特筆すべきは第三木曜日で,熊本でも入手困難な県産ワイン「菊鹿シャルドネ」が限定10本で入荷します。他にも,熊本ならではの「くまモンの日」や「徳用南関あげの日」など,日常的に何度も訪問する楽しさをご用意しています。
2階「くまもとサロンASOBI(アソビ)・Bar(バー)」

平成21年(2009年)4月,熊本の郷土料理や県産食材を使った料理を楽しんでいただくためにオープンしました。13時~16時はカフェタイム,17時~20時はバータイムで,1階店舗で販売している商品を調理して提供しており,気に入っていただいたメニューは必要な食材を購入いただければ,ご自宅でもお召し上がりいただけます。
さて,熊本でお酒といえば,米を原料として人吉球磨地域で作られている「球磨焼酎」が有名です。球磨焼酎は,世界貿易機関(WTO)に地理的表示の産地指定を受けており,国際的にブランドが保護されています。これは,フランスの「ボルドー」ワインやスコットランドの「スコッチ」ウイスキーなどと同様に世界的に認められている証だと言えます。
ASOBI・Barでは,人吉球磨地域の全28蔵の代表的な銘柄を揃えています。いろいろな種類を少しずつ飲んでみたい方のためには,気になる3種類を選べる「飲み比べセット」をご用意しています。また,好きな焼酎1杯に熊本名物の馬刺し,辛子蓮根,本日の一品がセットになった「ほろ酔いセット」は,お得に熊本を感じていただけます。
ASOBI・Barオープンから10年,現在はテーマを設定したイベントの開催にも力を入れています。球磨焼酎への理解を深める「球磨焼酎案内人講座」や水俣地域で生産されている「地紅茶(和紅茶とも言う)講座」,環境にやさしい農業のミニ解説付きディナーなど,熊本の風土と食を首都圏の消費者に直接体験していただくことで,熊本への理解を深めていただければと思っています。
2階「くまモングッズコーナー」
今や,熊本を飛び出し,日本全国,海外でも活躍するようになった熊本県営業部長兼しあわせ部長の「くまモン」のグッズが所狭しと並んでいます。首都圏で,もっとも多くの種類のグッズが購入できる唯一の場所として,日本の方だけでなく,外国からのお客様も増えているところです。
中でも,くまモンの海外出張が多いアジア圏からのお客様が多く,以前,中国の人気女性タレントがくまモンのヘアピンを付けてSNSで発信したことがきっかけで,そのヘアピンが大人気となり,しばらく欠品が続くという状況がありました。
2階「観光情報コーナー」
観光コンシェルジュが観光地や旬のイベント情報をご案内しています。そのため,熊本旅行を計画している方々がわざわざお越しになり,公共交通機関の情報やルート設定,食べておくべき熊本名物などを相談されることが多く,観光コンシェルジュからアドバイスを受けることで安心して熊本に出発されています。そして,旅の報告のため後日改めて来館される方,電話される方も少なくありません。
また,首都圏で開催される熊本関係のイベント情報の発信にも努めており,東京都内で熊本に触れる機会も案内しています。各種パンフ,チラシに加え,九州版の「九州じゃらん」や熊本県全域の今の情報をくまなく押さえている「タウン情報誌タンクマ」なども用意していますので,カフェバーでゆっくり水俣紅茶を飲みながら熊本のローカルな話題を楽しんではいかがでしょうか。
首都圏における熊本の情報発信拠点として,日々,改善点を探り,新しい試みに取り組んでいます。是非,一度,お立ち寄りください。