国連外交
サラサール国際民間航空機関(ICAO)事務局長による柘植外務副大臣表敬
令和6年8月9日


8月8日、午前11時00分から約30分間、柘植芳文外務副大臣は、フアン・カルロス・サラサール国際民間航空機関(ICAO)事務局長による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、柘植副大臣から、サラサール事務局長の訪日を歓迎し、今次訪日を機に日本とICAOの関係を一層強化していきたい旨述べるとともに、本邦滞在中に官民関係者と有意義な意見交換を行われることを期待する旨述べました。
- また、柘植副大臣から、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射は、航空の安全に深刻な脅威を与え続けるものであり、国連安保理決議違反であるとともに、国際社会に対する明白な挑戦であり、断じて容認できない旨述べた上で、ICAOが関連する他の国際機関とも連携して取り組んでいくよう要請しました。その上で、柘植副大臣は、航空の安全の確保の観点から、我が国としてもICAO事務局や関係国と引き続き緊密に連携していく考えである旨述べました。これに対し、サラサール事務局長から、日本の懸念や危機感を共有しており、引き続き民間航空の安全確保を司る国連専門機関としてしっかりと取り組んでいく旨発言がありました。
- 柘植副大臣から、ICAO事務局における日本人職員の積極的登用の必要性について述べたところ、サラサール事務局長から、有能な日本人職員と一緒に働いた自身の経験に触れつつ、日本人職員の増加に努めたい旨述べました。
- さらに、柘植副大臣から、サラサール事務局長の訪日を始め、日本とICAOの間に盤石な人と人とのつながりがあるからこそ良好な協力関係が築かれていると確信している旨述べ、両者は、日本とICAOの協力関係を一層深化させるべく取り組んでいくことを確認しました。
(参考)サラサール事務局長の略歴
1970年生まれ。コロンビア民間航空局航空運送室長、アラブ首長国連邦(UAE)航空庁シニアアドバイザー、コロンビア民間航空局長を経て、2021年8月から現職(現在2期目、任期は2027年7月まで。)。