軍縮・不拡散

国連軍縮フェローシップ事業
(訪日プログラムの概要)

平成23年9月30日

 9月22日(木曜日)から9月29日(木曜日)まで,「国連軍縮フェローシップ事業」により,マンテル国連軍縮部上級政務官他25か国25名の外交官等が訪日したところ,概要以下のとおり。

1 事業概要

  1. (1)国連軍縮フェローシップは,特に開発途上国における軍縮専門家を育成するために,1978年の第1回国連軍縮特別総会において設置が決定され,1979年以来国連及びジュネーブ軍縮会議における研修,関係国への訪問等の形で毎年実施されてきている。
  2. (2)我が国は,1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い,翌1983年以来毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現している。本年は29年目にあたり,本年を含めこれまでに761名の参加者が我が国政府の経費負担により本邦を訪問している。

2 訪日プログラム(日程(PDF)

  1. (1)9月22日(木曜日),外務省において,武藤義哉外務省軍縮不拡散・科学部審議官によるブリーフ(標題:"Japan's Perspective on Nuclear Disarmament")を実施した。その後,東京大学の学生によりプレゼンテーション(標題:"What can we do?")が行われた。
  2. (2)9月24日(土曜日),広島において原爆ドーム,原爆の子の像等を視察した後,広島平和都市記念碑を参拝し,献花を行った。また,広島平和記念資料館を視察し,同施設において,「非核特使」として委嘱を受けた松島圭次郎氏による被爆体験証言に出席した。
  3. (3)9月25日(日曜日),長崎において恵みの丘長崎原爆ホーム,原爆資料館を訪問し,原爆落下地点中心地において献花を行った。また,26日(月曜日)には,長崎大学にて講義(標題:放射線健康リスクと生命科学,長崎から福島と世界に向けて)を受けた。その後,「非核特使」の委嘱を受けた谷口稜嘩氏による被爆体験証言に出席した。
  4. (4)9月27日(火曜日),茨城県東海村の日本原子力研究開発機構(JAEA)を訪問。東京電力福島第一原子力発電所事故に関する概要及び保障措置と核物質防護に関する講義を受けた。その後,大洗研究開発センターにて高温工学試験研究炉(HTTR)等を視察した。
  5. (5)9月28日(水曜日)午前,気象庁を訪問し,地震観測・津波警報システムの見学をした。その後,外務省にて我が国の化学兵器禁止条約に対する我が国の取組に関してブリーフを実施した。
     同日午後,外務省において,フェロー及び軍縮不拡散・科学部関係者との間で(1)核軍縮,(2)軍縮・不拡散教育,(3)原子力の平和的利用についてグループ・ディスカッションを実施した。
     同日夜,外務省において,中野譲外務大臣政務官,国内の有識者及び外務省職員等の出席を得て歓迎レセプションが開催された。中野大臣政務官による冒頭挨拶では,日本は唯一の戦争被爆国として核兵器使用の惨禍を引き続き国際社会,特に若い世代と共有していくこと,及び第3回軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)外相会合に言及しつつ,核兵器のない世界を目指し共に取組を進めていきたいということ等が表明された。

Adobe Acrobat Readerダウンロード Adobe Systemsのウェブサイトより,Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして,Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る