軍縮・不拡散

国連軍縮フェローシップ事業
(訪日プログラムの実施)

平成22年10月

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  • (写真3)

 9月23日から9月30日まで,「国連軍縮フェローシップ事業」により,マンテル国連軍縮部上級政務官他27か国27名の外交官等が訪日したところ,概要以下のとおり。

1 事業概要

  1. (1) 国連軍縮フェローシップは,特に開発途上国における軍縮専門家を育成するために,1978年の第1回国連軍縮特別総会において設置が決定され,1979年以来国連及びジュネーブ軍縮会議における研修,関係国への訪問等の形で毎年実施されてきている。
  2. (2) 我が国は,1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い,翌83年以来毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現している。本年は28年目にあたり,本年を含めこれまでに736名の参加者が我が国政府の経費負担により本邦を訪問している。

2 訪日プログラム(日程(PDF)

  1. (1) 9月24日(金曜日),外務省において,武藤義哉外務省軍縮不拡散・科学部審議官によるブリーフ(標題:"Japan's Perspective on Nuclear Disarmament and Non-Proliferation")を実施した。
  2. (2) 9月25日(土曜日),広島において広島平和記念資料館等を視察した。同施設において,9月21日に外務省から「非核特使」として初の委嘱を受けた高橋昭博氏(元広島平和記念資料館長)による被爆体験証言に出席した。また,26日(日曜日)には原爆ドームや原爆の子の像を視察した後,広島平和都市記念碑を参拝し献花を行った。
  3. (3) 9月27日(月曜日),長崎において原爆落下地点中心地において献花を行ったほか,前記高橋氏とともに「非核特使」として初の委嘱を受けた山脇佳朗氏(長崎平和推進協会継承部会員)による被爆体験証言に出席した。
  4. (4) 9月28日(火曜日),茨城県東海村において日本原子力研究開発機構原子力科学研究所(JAEA)を訪問。ニュートリノ実験施設等を視察したほか,模擬補完的アクセスとして,JAEA側より,IAEA査察に関する講義を受けた。その後,過去に査察経験のあるJRR-1(我が国初の原子炉)等を視察,査察課程につき説明を受けた。
  5. (5) 9月29日(水曜日)午前,千葉市において,放射線医学総合研究所を視察した。重粒子線棟(HIMAC)や緊急被ばく医療施設等を見学した。
     同日午後,外務省において,フェロー及び軍縮不拡散・科学部関係者との間で(1)核軍縮,(2)核不拡散,(3)原子力の平和的利用についてグループ・ディスカッションを実施した。
     同日夜,外務省において,徳永久志外務大臣政務官,国内の有識者,報道関係者及び外務省職員等の出席を得て歓迎レセプションが開催された。徳永大臣政務官による冒頭挨拶では,日本は長年にわたって,核軍縮・不拡散の分野において現実的かつ具体的な提案を行ってきたこと,日豪共催の核軍縮・不拡散に関する外相会合について言及しつつ,日本は国際社会と連携し核軍縮・不拡散の分野において引き続きリーダーシップを発揮していく意向であること等が表明された。

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