
JETプログラム25周年記念シンポジウム及びレセプション(概要)
平成23年10月
- 9月8日(木曜日),国際連合大学「ウ・タント会議場」において,外務省,総務省,文部科学省,財団法人 自治体国際化協会の共催によるJETプログラム25周年記念シンポジウムが開催され,地方自治体関係者,在京外交団関係者,教育関係者等約300名が参加しました(シンポジウムの全体の議論)。
- 冒頭,川端総務大臣,玄葉外務大臣,中川文部大臣(挨拶順)が主催者代表として挨拶を行いました。玄葉大臣からは,JETプログラムの持つ国際交流における役割,日本の価値の対外発信への貢献等につき言及し,JET同窓会組織による復興支援活動を紹介しつつ,JETプログラムの重要性を訴えました。その後,ルース駐日米国大使,ウォレン駐日英国大使,李駐日韓国公使が来賓挨拶を行い,JETプログラムが日本と自国との交流において大きな貢献を果たしていることを高く評価するとともに,JETプログラムへの期待を表明しました。続いて,ジェームズ・ギャノン米国法人日本国際交流センター事務局長がJETプログラム経験者の立場から基調講演を行い,JETプログラムの意義について語りました。次いで,同じくJET経験者であるアンガス・ロッキヤー・ロンドン大学アジアアフリカ学院日本研究所長とキム・ジンア韓国全国市・道知事協議会国際協力部長が,JETプログラムの活動報告を行いました。さらに,学識者,地方自治体関係者,JET経験者によるパネルディスカッションを行い,JETプログラムの25年を振り返りつつ,将来の展望につき,活発な意見交換を行いました。パネルディスカッションにおいては種々の議論があり,1)JETの原点に戻り,英語教育や国際交流の意義を問い直すことが必要,2)英語教育のみのNon-JETに比し,JETは英語教育プラス国際化を同時進行で実施していることが特徴,3)JETは,学校や授業外で,クラブ活動及び修学旅行にも関与している点が重要,4)JETは定量的評価になじまない定性的効果,すなわち人材育成効果があり,短期的思考にとらわれず,国家百年の計で考えるべき,5)JETを受け入れる側も戦略的に考えて,内容の充実を図るべき,との総括の後,「JETプログラムの将来は大変明るいと思っています」との認識が示された。
- 夕方には,飯倉公館において,山根外務副大臣主催のレセプションが実施され,シンポジウム参加者やJET関係者を中心に約200名が参加しました。山根外務副大臣の挨拶の後,城井文部科学大臣政務官,フリード在京カナダ大使,川端総務大臣がメッセージを述べました。このレセプションを通じ,同プログラムの意義,成果等についての国内外関係者の理解が深められ,同プログラムに関係する地方自治体関係者,教育関係者,在京外交団等との連携が図られました。
- 本シンポジウム及びレセプションを通じて,JETプログラムの重要性,さらに同プログラムが国内外で多大な称賛を得ていることが改めて確認されました。また,各国の草の根レベルの交流,日本人の国際化,外国人の対日理解向上等に多大な貢献を果たしてきたJETプログラムの今日的意義を改めて見直し,更なる発展につなげていくにあたり貴重な機会となりました。