軍縮・不拡散

IAEA及びエルバラダイ事務局長のノーベル平和賞受賞

平成17年10月

1.ノーベル平和賞の受賞決定

 10月7日、ノルウェーのノーベル賞委員会は、IAEA及びエルバラダイ事務局長に今年度のノーベル平和賞を授与する旨発表した。ノーベル平和賞委員会は、授与決定の理由を、「原子力が軍事目的に利用されることを防止し、平和目的のための原子力が可能な限り安全な方法で利用されることを確保するために努力(を払ったこと)」としている。受賞決定に際する声明の中で、エルバラダイ事務局長は、「この受賞決定は、核不拡散、核軍縮、核テロリズムといった我々が直面する危険に対する対処の緊急性を認識するもの」であり、「子供たちに核兵器のない世界を引き渡すというIAEAの究極的な目的に向けた力を与えてくれる」旨発言した。
 同7日、町村外務大臣は、エルバラダイ事務局長宛て祝詞書簡を送付するとともに、以下の外務大臣談話を発出した。

2.受賞決定後の動き

 ノーベル平和賞の受賞決定を受けて、10月14日、IAEAの特別理事会が開催され、ノーベル平和賞の表彰金は原子力の平和的利用の分野における途上国のニーズを満たすために利用すること及び表彰金受領のための特別基金の設置準備を事務局長に委任することが決定された。
 エルバラダイ事務局長及びIAEAを代表して理事会議長(天野ウィーン代表部大使)が、12月10日にオスロで行われるノーベル平和賞受賞式典に出席する予定。

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