軍縮・不拡散・原子力の平和的利用
軍事領域における責任あるAI利用(REAIM)イニシアチブ
(Responsible Artificial Intelligence in the Military Domain)
令和6年9月12日
1 議論概要
- 軍事領域における責任あるAI利用(Responsible Artificial Intelligence in the Military Domain(REAIM))」とは、2022年、技術の急速な発展を踏まえ、人工知能(AI)の責任ある軍事利用について国際的な理解を深めることを目的に、オランダ政府が主導した議論のテーマ。
- 2023年2月16日及び17日、オランダのハーグにおいて、オランダ及び韓国の共催により、「軍事領域における責任あるAI利用(REAIM)」2023年サミットが開催され、政府代表のほか、学術機関、シンクタンク、産業界、市民社会組織の代表が出席し、REAIM宣言が発表された。我が国からは、南駐オランダ大使を代表とし、外務省及び防衛省からなる代表団が参加し、REAIM宣言への支持を表明。
- 第二回REAIMサミットは、韓国において開催される見込み。
2 軍事領域における責任あるAI利用(REAIM)宣言
AIがもたらす安全保障上のメリットのみならず課題への理解を深めることの必要性や、将来の議論の継続及び多様なステークホルダーによる議論の重要性をアピールしつつ、AIの軍事利用にあたっては、国際法上の義務に従い、国際的な安全保障、安定、説明責任を損なわない方法で責任ある利用が重要であることを確認する内容。
- REAIM宣言(英(リンク))
- 支持表明国・地域(60(2023年2月16日時点))
アルメニア、オーストラリア、アゼルバイジャン、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エクアドル、エルサルバドル、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、インドネシア、イラク、イタリア、日本、ヨルダン、クウェート、ラトビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マレーシア、マルタ、モルドバ、モンゴル、モンテネグロ、モロッコ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、パレスチナ、ポーランド、ポルトガル、カタール、韓国、ルーマニア、ルワンダ、セルビア、シンガポール、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、チュニジア、トルコ、英国、米国、イエメン、ジンバブエ
3 備考
- REAIMサミットにおいて、米国は、AIの責任ある軍事利用の更なる促進に向けた、国際的な規範を形成することを目的とした「AIと自律性の責任ある軍事利用に関する政治宣言」構想を発表。