アメリカ合衆国
岸田裕子総理大臣夫人の米国(ニューヨーク)訪問(9月23日(月曜日))
1 カイカット邸(日本庭園)訪問
岸田裕子総理大臣夫人は、ロックフェラー家の邸宅であるカイカット邸と、日本文化に造詣の深いロックフェラー家の依頼により敷地内に整備された100年以上の歴史ある日本庭園を訪問しました。ロックフェラー・ブラザーズ基金関係者からカイカット邸について説明を受けた後、日本庭園に移動し、日本人建築家により設計・建築され、同基金により大切に維持管理されてきた茶室にて、お茶会の開催などを通じ日米文化交流の促進に従事する基金関係者とそれぞれが点てた薄茶を楽しみながら懇談しました。岸田総理夫人は「日本庭園が造園されたこの場所は、日米文化交流の象徴であり、関係者の努力により美しく手入れされていることに心から敬意を表します。」と述べました。
【参考】カイカット邸
ハドソン川沿いのポカンティコに位置し、米国の富豪ロックフェラー家が四代にわたり避暑地として使用した邸宅で国定歴史建造物。現在は博物館となっており、三代目でニューヨーク州知事や米国副大統領を務めたネルソン・ロックフェラー旧蔵の美術品等を展示している。広大な敷地内には日本庭園や非公開の茶室がある。日本庭園は1908年から1910年の間に造園。茶室はN・ロックフェラーの依頼で1962年に吉村順三氏(ニューヨーク近代美術館(MoMA)中庭に日本式住宅を建造)が設計して建築された数寄屋造りのもの。
2 ニュージャージー日本人学校訪問
岸田総理夫人はニュージャージー日本人学校を訪問しました。総理夫人は、櫻井幹也校長、久保克之ニューヨーク日本人教育審議会会長から、日本のカリキュラムに沿った教育に加え、日米両国文化など特色ある教育を行う同校の概要説明を受けた後、次世代の日米交流の架け橋となる小中学生たちと昼食をともにして交流しました。また、初等部生徒による文化祭準備や中等部生徒の音楽、英語、理科の授業を見学しました。総理夫人は、児童生徒に対し、「ほかにはない環境の中で、先生方や友だちと過ごした時間は、かけがえのない体験として、皆さんのこれからの人生の糧になると確信しています。」と述べました。
【参考】ニュージャージー日本人学校
1999年にニューヨーク日本人学校ニュージャージー校として分離、独立。ニュージャージー州の認可条件による教育基準に基づいた私立学校で、2005年、文部科学省よりニュージャージー日本人学校として正式認定された。ニューヨーク日本人教育審議会が経営母体。初等部と中等部からなり、現在35人が在籍。日米双方の教員が日本語・英語を通して学習と両国文化の指導にあたっている。