国連外交

令和6年9月22日
国連で演説する岸田総理大臣 未来サミットへの出席 (写真提供:内閣広報室)
演説する岸田総理大臣と国連の会場の模様 未来サミットへの出席 (写真提供:内閣広報室)

 9月22日、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、未来サミットに出席し、演説を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣は、様々な価値観を有する国々が、現在と未来の世代のために行動するには、根本的な指針が必要であり、平和で自由で豊かな世界の未来に向けて、以下の5点が重要であると強調しました。
  2. 第一に、「法の支配」の貫徹です。岸田総理大臣は、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであれ許されないとして、「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序こそが持続可能な開発を可能とし、繁栄をもたらすことができる旨述べました。
  3. 第二に、「人間の尊厳」の擁護です。岸田総理大臣は、「人間の尊厳」が、複合的危機に対処するための全ての国際協力の出発点である旨述べました。
  4. 第三に、人間の安全保障の理念の下での、「人への投資」です。岸田総理大臣は、女性や子ども・ユースのエンパワーメントは最重要の課題であるとして、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)や、質の高い教育において、 日本が世界をリードしてきた旨述べました。また、ジェンダー分野を牽引する次世代の育成プログラム立ち上げを発表しました。
  5. 第四に、核軍縮・不拡散です。岸田総理大臣は、核軍縮を巡る情勢が一層厳しさを増している中、「核兵器のない世界」に向けた現実的かつ実践的な取組を推進していく決意を述べました。
  6. 第五に、国連安全保障理事会改革です。岸田総理大臣は、大多数の国が常任・非常任双方の議席の拡大を支持している中、安保理改革に向けて具体的な行動を取るべきであると述べました。
  7. 最後に、岸田総理大臣は、国際社会が責任を共有し、真の連帯を実現すべきとして、より良い未来を実現できるよう、多国間主義の強化を呼びかけ、国連に対する日本の揺らぎないコミットメントを表明しました。
(参考1)未来サミットの概要

 2024年(令和6年)9月22日、23日に国連総会で開催。国際協調により、SDGs など、国連で合意された目標の達成や新たな課題に効果的に対応していくことを確認する ことを目的に開催され、22日には56の行動を明記した成果文書「未来のための約束」 が採択された。

(参考2)別添
岸田文雄内閣総理大臣スピーチ(和文別ウィンドウで開く英文仮訳別ウィンドウで開く

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