国連外交

令和3年9月23日
茂木外務大臣とグテーレス国連事務総長との会談時の記念撮影の様子

 ニューヨークを訪問中の茂木外務大臣は、現地時間9月23日午後1時15分(日本時間24日午前2時15分)から約20分間、アントニオ・グテーレス国連事務総長(H.E.Mr. António Manuel de Oliveira Guterres, Secretary-General of the United Nations)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木外務大臣から、グテーレス事務総長の再任に祝意を述べるとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に同事務総長から送られたビデオメッセージについて謝意を述べました。これに対し、グテーレス事務総長から、国連総会への出席を歓迎する旨述べました。
  2. 両者は、グテーレス事務総長が発出した「我々のコモンアジェンダ」報告書に触れつつ新たな課題への対応について意見交換し、「我々のコモンアジェンダ」の実現を人間の安全保障の強化につなげることの重要性について一致しました。
  3. また、北朝鮮について、茂木外務大臣から、先般の弾道ミサイル発射は安保理決議違反であり、強く抗議した、北朝鮮による最近の核・ミサイル活動は、国際社会の平和と安全を脅かすものと述べるとともに、安保理が今般の弾道ミサイル発射を取り上げたことを評価する旨述べました。また、拉致問題の解決に向けた引き続きの理解と協力を求め、グテーレス事務総長から支持を得ました。
  4. 茂木外務大臣から、アフガニスタン情勢について、国際社会の一致したメッセージが重要であり、国連の役割は大きい旨述べ、両者は緊密に連携していくことで一致しました。

(注)「我々のコモンアジェンダ」報告書:本年9月に発表されたグテーレス事務総長作成の報告書。国際社会が直面する諸課題(=コモンアジェンダ)にどう対応するかについての提言。


国連外交へ戻る