国連外交
安保理改革に関するG4外相会合
令和6年9月23日
現地時間9月23日午後5時15分(日本時間9月24日午前6時15分)から約35分間、米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、安保理改革に関するG4(日本、ブラジル、ドイツ、インド)外相会合に出席しました。概要は以下のとおりです。
- 上川大臣は、ブラジル、ドイツ、インドの出席者と共に、安保理改革をめぐる最新の状況を共有し、今後の取組について議論しました。
- 上川大臣は、未来サミット成果文書「未来のための約束」が、首脳レベルで安保理改革に関する初めての具体的な成果文書となり、今後の取組に向けた大きなステップとなった旨述べました。また、成果文書の評価すべき内容の一例として、(1)これまでの政府間交渉(IGN)の議論に基づき、拡大する議席カテゴリに合意するよう呼びかけたこと、(2)改革のタイムラインに間接的言及したこと(注:2030年までの国際機関への途上国の参加拡大を求めるSDGs16.8に配慮)、(3)文言ベース交渉に繋がる「統合モデル」作成をIGNにおいて進めることを提案したこと(注:様々な改革モデルを基に作成する。文言ベース交渉に進むための布石)、(4)拒否権行使の抑制を促したことを歓迎しました。更に、米国が先日発表した、文言ベース交渉の参加支持を含む安保理改革への新たなコミットメントを歓迎しました。
- G4外相は、未来サミットにおいて、世界の首脳が安保理を緊急に改革するよう求めたことを歓迎しました。また、安保理改革実現に向けて、アフリカや米国を含む関係国と連携しながら、来年の国連創設80周年を見据え早期に具体的成果を目指すことで一致しました。更に、改革された安保理において、相互の常任理事国入りを支持することを改めて表明しました。
(参考1)G4外相会合出席者
日本 :上川陽子外務大臣
ドイツ :アナレーナ・ベアボック外務大臣(議長)(H.E. Ms. Annalena BAERBOCK, Federal Minister for Foreign Affairs of Germany)
ブラジル:マウロ・ルイス・イエッケル・ヴィエイラ外務大臣(H.E.Amb. Mauro VIEIRA, Minister of Foreign Affairs of Brazil)
インド :スブラマニヤム・ジャイシャンカル外務大臣(H.E. Mr. Subramaniyam Jaishankar, Minister for External Affairs of India)