国連外交
安保理改革に関するG4外相会合及び安保理改革に関するフレンズ・グループ・ハイレベル会合出席


1 G4外相会合
(1)出席者
日本:岸田外務大臣,ドイツ:シュタインマイヤー外務大臣(議長),ブラジル:セーハ外務大臣,インド:アクバル・インド外務担当閣外大臣
(2)会合の概要
ア 本会合では,昨年のG4首脳会合も踏まえて実施してきた近年の取組を振り返り,安保理改革の現状について認識を共有すると共に,今後の進め方について,意見交換を行った。
イ G4外相は,21世紀の地政学的な現実を考慮におく必要がある包括的な安保理改革への揺らぎないコミットメントを強調し,国連創設から70年以上がたち,安保理は益々増大するグローバルな課題に対処するために適応する必要がある旨確認した。
ウ G4外相は,安保理改革を前進させることを目指す,様々な地域の加盟国のハイレベルの代表を集めた安保理改革に関するフレンズ・グループの会合を歓迎した。G4外相は,全ての改革志向の加盟国に対し,共に努力し,最終的に有意義な改革をもたらすことを呼びかけた。
エ G4外相は,G4各国が正当な常任理事国候補であることを強調し,また,相互の希望を支持した。
オ G4外相は,実質的な進展が依然として限られていること,また,更なるモメンタムを作り,真の文書に基づく交渉に至るためには努力が強化される必要があると総括した。
カ G4外相は,政府間交渉の枠組みの中で包括的な安保理改革に向けて引き続き取り組むことを約束した。
2 安保理改革フレンズ・グループ・ハイレベル会合
G4の他,アフリカ,カリブ諸国,英仏,北欧といった改革を推進する様々なグループからハイレベルが参加し,各国は安保理改革が喫緊の課題であるという認識を共有し,早期の有意義な安保理改革の実現に向け,同グループの枠組みで協力することが確認された。
【参考】安保理改革フレンズ・グループ
本年7月21日,インド主催でG4,C10,L69,カリコム及び北欧5か国の常駐代表レベルの会合が開催され,安保理改革フレンズ・グループが立ち上げられた。同会合では,安保理改革フレンズ・グループとして定期的に会合を行い,安保理改革の早期実現に向けて協力していくことが確認された。