宇宙
第1回日EU宇宙政策対話(結果)
平成28年7月1日
平成26年(2014年)10月7日,外務省において,第1回日EU宇宙政策対話が開催されたところ,概要以下のとおり。
1 参加者
(1)日本側
共同議長
- (外務省)山上信吾 総合外交政策局審議官(政策企画・国際安全保障担当大使)
- (内閣府宇宙戦略室)小宮義則 宇宙戦略室長
参加省庁等
国家安全保障局,総合海洋政策本部事務局,内閣情報調査室,文部科学省,経済産業省,国土交通省,環境省,防衛省,独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
(2)EU側の主要参加者等
共同議長
- ジェニー欧州対外活動庁安全保障政策・紛争予防局長
- ブルネット欧州委員会企業総局G局長(航空宇宙・海事・安保・防衛産業担当)
参加省庁等
共同研究センター,欧州宇宙機関(ESA)
2 概要
(1)総論
- ア 日EUの多くの関係省庁・機関が参加して,日EU間の宇宙協力を強化するため,民生分野と安全保障分野にまたがる双方の取組に関する情報交換や両者間での協力の可能性等に関する議論を行った。
- イ 双方は,協力の強化の重要性について意見が一致し,第2回会合を2015年前半にブリュッセルで開催することとした。
(2)各論
- ア 日EUそれぞれの宇宙政策及び関係省庁・機関に関する情報交換
- イ JAXAとESAのこれまでの協力を含む,宇宙研究,宇宙科学及び宇宙探査に関する情報交換と更なる協力
- ウ 日本の準天頂衛星システム(QZSS)とEUのガリレオ計画の衛星測位システムに関する情報交換と今後の協力
- エ 日本側の各地球観測衛星プログラムとEU側のコペルニクス計画等,地球観測衛星に関する情報交換と更なる協力、及びリモートセンシングデータポリシーに関する情報交換
- オ 宇宙状況監視(SSA)や宇宙を利用した海洋監視(MDA)等を含む,安全保障分野の宇宙利用に関する日EU双方の取組についての情報交換
- カ 「宇宙活動に関する国際行動規範」や国連宇宙空間平和利用委員会における宇宙活動の長期的持続可能性に関する議論等を通じた宇宙に関するルール作りについての連携
3 評価
- (1)日・EU双方の関係当局が一同に会した第1回目の会合。双方の宇宙に関する基本政策,実施体制,現有の宇宙アセット(衛星等)等の基本情報を包括的に交換し,相互理解が深まった。
- (2)また,宇宙空間の利用に関する国際的な規範作りについて,「宇宙活動に関する国際行動規範」に関し,今後引き続き連携することを確認した。
- (3)EU側は,今次対話を高く評価し,来年(2015年)前半に第2回会合を開催することを提案した。