G7
G7カナナスキス・サミット
セッション4「世界を安全にする」概要
令和7年6月16日

現地時間6月16日18時35分(日本時間17日9時35分)から約110分間、石破茂内閣総理大臣は、G7カナナスキス・サミットのセッション4「世界を安全にする」に出席したところ、概要は以下のとおりです。
- 本セッションでは、世界が新たな転換期を迎える中、ウクライナ、中東及びインド太平洋情勢等の国際情勢の諸課題について、G7各国で率直な意見交換を行いました。
- ウクライナ情勢
- 石破総理大臣から、早期の全面停戦、公正かつ永続的な平和の実現は、G7共通の目標であり、ロシアに前向きかつ具体的な行動を迅速に取らせるためにはG7の結束は重要である旨述べました。
- その上で、石破総理大臣から、ウクライナの和平のあり方は、インド太平洋を含む国際秩序全体に影響を及ぼし得る旨指摘し、再侵略を抑止する和平の枠組みの構築が重要であることを強調しました。
- また、ウクライナ支援に関して、石破総理大臣から、G7で連携してウクライナ支援を継続していくとともに、対露制裁を継続していく旨述べました。
- さらに石破総理大臣から、北朝鮮兵士のロシア派遣を含む、露朝軍事協力の進展に深刻な懸念を表明しました。G7各国は、中国がロシアの継戦能力を下支えしていることについて懸念を共有しました。
- 中東情勢
- イスラエル・イラン情勢 石破総理大臣から、事態の沈静化に向けた外交努力の重要性を強調しました。また、イランの核兵器開発は決して許してはならない旨述べ、協議を通じた核問題の解決の重要性を改めて首脳間で確認しました。
- ガザ情勢 石破総理大臣から、ガザで民間人を含む多くの人命が失われていることは看過できないとした上で、全ての当事者に対し、軍事的手段によらず交渉に立ち戻り、停戦・人質解放の合意の継続に向けて誠実に取り組むよう、改めて強く求める旨述べ、引き続きG7を始めとする関係国・機関と緊密に連携していきたい旨強調しました。
- インド太平洋情勢
- 国際社会の平和・安定や繁栄に大きな影響を与えるインド太平洋情勢及び同地域での諸課題について、G7首脳で率直な意見交換を行いました。
- 石破総理大臣は、就任以来多くのアジアの国と会談を実施し、アジアの生の声に耳を傾けてきたことを踏まえ、G7としてより一層この地域に関与していくことが重要である旨述べました。G7首脳は、中国をめぐる諸課題に共に取り組むことで一致するとともに、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展を含む様々な課題への懸念を表明し、本件への対応について、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。