日米豪印(Quad)

令和7年7月1日
日米豪印外相による集合写真
演説する岩屋外務大臣
日米豪印外相による立ち話

 現地時間7月1日午前10時(日本時間同日午後11時)から約90分間、米国・ワシントンD.C.を訪問中の岩屋毅外務大臣は、ペニー・ウォン・オーストラリア連邦外務大臣(Senator the Hon. Penny Wong, Minister for Foreign Affairs of the Commonwealth of Australia)、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr. Subrahmanyam Jaishankar, Minister of External Affairs of India)及びマルコ・ルビオ米国国務長官(The Honorable Marco Rubio, Secretary of State of the United States of America)と日米豪印外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです。また、今次会合の機会に、日米豪印外相共同声明及びファクトシートが発出されました。

  1. 日米豪印の四大臣は、同盟国・同志国間の連携の重要性や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けたコミットメントを再確認し、今後一層協力を強化していくことを確認しました。
  2. 四大臣は、インド太平洋地域の情勢について戦略的な議論を率直に行い、東シナ海・南シナ海を含め、力又は威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対することを確認しました。また、北朝鮮情勢についても議論し、四大臣は、国連安保理決議に沿った朝鮮半島の完全な非核化へのコミットメントを再確認しました。加えて、岩屋大臣から、拉致問題の即時解決に向けた各国の理解と協力を求め、各国から支持を得ました。四大臣は、ウクライナ情勢や中東情勢についても議論しました。
  3. 四大臣は、今後の日米豪印の優先的な協力事項として、海洋・越境安全保障、経済的繁栄・経済安全保障、重要・新興技術及び人道支援・緊急対応の4つの分野を推進することを確認し、地域に裨益する実践的な協力を引き続き継続していくことで一致しました。また、四大臣は、日米豪印の海上保安機関による相互乗船の実施や「インド太平洋ロジスティクス・ネットワーク」協力の進展を歓迎し、新たな取組として、重要鉱物資源に関する協力を進めていくことで一致しました。
  4. 四大臣は、今後、本年後半にインドが主催する首脳会合及び2026年に豪州が主催する外相会合に向けて連携を強化することで一致しました。

(参考)別添


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