北朝鮮
北朝鮮船籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い
(平成31年3月2日)
平成31年3月28日
1 事案の概要
平成31年3月2日(土曜日)未明,北朝鮮船籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」(IMO番号:8916293)と船籍不明の小型船舶が東シナ海の公海上(上海の南約390kmの沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第1海上補給隊所属の補給艦「おうみ」(佐世保)が確認しました。
両船舶は,夜間において接舷(横付け)した上で照明を点灯し,蛇管(ホース)を接続していたことから,何らかの作業に従事していた可能性があり,政府として総合的に判断した結果,国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
なお,北朝鮮船籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」は,平成28年3月に国連安全保障理事会により資産凍結の対象とされた船舶です。
- 接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」と船籍不明の小型船舶
(3月2日0時40分頃撮影)(出展:防衛省)
- 「SAEBYOL(セビョル)号」
(3月1日11時30分頃撮影)(出展:防衛省)
2 我が国としての対応
我が国としては,本事案について,国連安保理北朝鮮制裁委員会(専門家パネル)に通報するとともに,関係国と情報共有を行っています。
(参考)
本件事案は我が国が公表したものとして11件目(「瀬取り」実施が疑われる回数としては12回目)。