北朝鮮
北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い
(平成30年6月29日)
平成30年7月4日
1 事案の概要
平成30年6月29日(金曜日)昼,北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」(IMO番号:7303803)と船籍不明の船舶が東シナ海の公海上(上海の南南東約350kmの沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第14護衛隊所属「せんだい」(舞鶴)が確認しました。
両船舶は,接舷(横付け)した上で蛇管(ホース)を接続していたことから,何らかの作業に従事していた可能性があり,政府として総合的に判断した結果,国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
なお,北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」は,平成30年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶ですが,政府として総合的に判断した結果,船名を「HOPE SEA号」に偽装していることを確認しており,制裁逃れを図っていることが強く疑われます。
- 接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」と船籍不明の船舶
(6月29日11時15分頃撮影)(出展:防衛省)
- 接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」と船籍不明の船舶
(6月29日11時20分頃撮影)(出展:防衛省)
- 船籍不明の船舶
(6月29日14時15分頃撮影)(出展:防衛省)
- 「AN SAN 1号」
(6月29日14時15分頃撮影)(出展:防衛省)
- 「AN SAN 1号」の船尾部分
(6月29日11時20分頃撮影)(出展:防衛省)
2 我が国としての対応
我が国としては,本事案について,国連安保理北朝鮮制裁委員会に通報するとともに,関係国と情報共有を行っています。